ヴァージル・アブローの未発表ビートテープ『OFF THE RIP』がリリース間近?
米音楽プロデューサー/ラッパー Cardoと共作したビートテープの存在が発覚
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アメリカ・テキサス州を拠点とする音楽プロデューサー/ラッパーのCardo(カルド)が、昨年11月に逝去したVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)と共作した未発表のビートテープ『OFF THE RIP』をリリースする予定であることが明らかになった。
Virgilのファッション界での功績については多くの人々が言及しているが、彼が生前楽曲制作にも情熱を注いでいたことは、もっと取り上げられるべきであろう。彼はこれまで世界各地でDJ活動を頻繁に行なっており、並行して数々のアーティストのリミックスや楽曲を手掛けている。過去のリリースの一部を振り返ると、2018年にドイツのエレクトロユニット Boys Noize(ボーイズ・ノイズ)との共作で12インチシングル『Orvnge』、2019年にカナダのプロデューサー Tiga(ディガ)とニューヨークの兄弟ハウスデュオ The Martinez Brothers(ザ・マルティネスブラザーズ)の楽曲 “Blessed”のリミックス、2020年に英国のソウルミュージシャン Michael Kiwanuka(マイケル・キワヌカ)の楽曲 “Solid Ground”のリミックス、Lupe Fiasco(ルーペ・フィアスコ)とKaelin Ellis(ケリン・エリス)のコラボアルバム『HOUSE』への参加(*およびジャケットデザイン)、そして2021年にはナイジェリア出身のアーティスト Rema(レマ)がMavins(マーヴィンズ)と故Fela Kuti(フェラ・クティ)をフィーチャーした楽曲 “Peace Of Mind”のリミックス、ボルチモア出身のR&Bアーティスト serpentwithfeet(サーペントウィズフィート)との共作 “Delicate Limbs”などを発表した。これらの実績からも分かる通り、Virgilの音楽活動はファッションデザイナーが片手間でやっていた程度ではなく、そのクオリティや仕事量共に本格的なアーティストとしてあらためて評価すべきものと言える。
今回のニュースは、先日Cardoが自身の『Twitter』で、Virgilと共作したビートテープが存在する旨を呟いたことで発覚した。タイトルは『OFF THE RIP』であり、彼が「… still coming. Has to.」と記していることから、そう遠くないうちに正式にリリースされると思われる。どんな内容なのかは予想できないが、今はVirgilが遺した作品を振り返りつつ、オフィシャルのアナウンスを待っていよう。
Me and Virgil was working on a beat tape called “OFF THE RIP” … still coming. Has to.
— 🚦 (@CardoGotWings) January 20, 2022