デヴィッド・ボウイの幻のお蔵入りアルバム『TOY』が公式リリース決定
2001年に発売予定だった伝説のアルバムの全貌がついに明らかに
2016年に他界するまで常に時代の先端を走り続け、数多くの名作を世に残したロックミュージシャン David Bowie(デヴィッド・ボウイ)。彼のデビューからの豊潤なキャリアを総括するボックスセットシリーズの第5弾作品『Brilliant Adventure(ブリリアント・アドヴェンチャー)1992-2001』が、11月26日(現地時間)に全世界でリリースされる(日本盤の発売日は後日解禁予定)。そしてこのボックスセットの中にはなんと、Bowieが2001年にリリースを予定していた幻のアルバム『TOY(トイ)』が収録されることが明らかになった。
『TOY』はBowieが活動初期の1960年代に書いた楽曲と書き下ろしの新曲を新たにレコーディングし、アルバムとして完成させるという意図を持って2000年ごろより制作が進められていた。同アルバムは2001年には完成していたものの、当時の所属レーベルとの間で問題が起こったため、結局発売されずお蔵入りに。その後も『TOY』はファンの間で幻のアルバムとして長い間語り継がれており、オフィシャルでのリリースが切望されていた。2011年にはインターネット上でアルバムのリーク音源が出回るなどの珍事もあったが、このたび初めて正式リリースとなる。
先述の『Brilliant Adventure 1992-2001』は、CD11枚組のボックスセットとアナログ盤18枚組のボックスセット、そしてデジタル配信でリリースされる。また、Bowieの誕生日の前日となる2022年1月7日(現地時間)には、『TOY』のアルバム本編にオルタナティヴ・ミックスや別ヴァージョンの音源を加えた『TOY:BOX』が、CD3枚組ボックスセットと10インチのアナログ盤6枚組ボックスセットで登場。なお、本リリースに先立ち『TOY』の収録曲 “You’ve Got A Habit Of Leaving”のMVが公開され、ストリーミングでの配信もスタートした。伝説のアルバムの全貌が明らかになるまで、まずはこちらの音源をチェックしておこう。