オークション直後に裁断された Banksy の “Love is in the Bin” が再びオークションに出品
“史上初めてオークション中に生で製作された作品”の予想落札価格は約6億800万~約9億1,300万円
現在、韓国・ソウルで開催している非公式展覧会が贋作ばかりだったとして話題の覆面アーティスト Banksy(バンクシー)。彼といえば常に話題を振り撒いているが、その中でも2018年10月にニューヨークで開催された『Sotheby’s(サザビーズ)』のオークションにて、2006年製作の“Girl With a Balloon(少女と風船)”が落札直後にシュレッダーで裁断されるというニュースがここ数年で最もインパクトの大きかったトピックスだろう。
“Girl With a Balloon”を落札した匿名の女性コレクターは当初こそ戸惑っていたが、“史上初めてオークション中に生で製作された作品”として評価が高まったこともあり、そのまま購入。後に作品は“Love is in the Bin(愛はゴミ箱の中に)”へと改題され、ドイツの美術館などで展示されて以降、彼女の手によって保管されていたが、10月に再び『Sotheby’s』のオークションに掛けられることに。“Girl With a Balloon”は104万2,000ポンド(約1億5,800万)で落札されていたが、“Love is in the Bin”の予想落札価格は400万~600万ポンド(約6億800万~約9億1,300万円)とされており、投資観点で見ればわずか3年で価値が4倍以上にハネ上がっているので大成功だろう。
ちなみに“Love is in the Bin”は下半分が裁断された状態となっているが、Banksyによるとこれは想定外の失敗で、本来であれば完全に裁断される予定だったという。
果たして“Love is in the Bin”は一体いくらで落札されるのか。10月14日(現地時間)にロンドンの『Sotheby’s』で行われるオークションを楽しみに待とう。