Nike が元社員のスニーカーカスタマイザー ジョン・ガイガーを商標権侵害で提訴
AF1にオマージュを捧げたフットウェア GF-01が〈Nike〉の怒りを買う結果に
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〈Nike(ナイキ)〉がアメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグ出身の人気スニーカーカスタマイザー John Geiger(ジョン・ガイガー)を商標権侵害で提訴したことが明らかになった。
John Geigerは過去に〈Nike〉に所属し、ZOOMシリーズなどのデザインを担当した経歴の持ち主で、同社を退社後に既存のスニーカーのカスタムを開始。2017年にはロサンゼルスのカスタムメーカー「The Shoe Surgeon」とタッグを組み、Air Force 1のカスタムモデルを発表し、大きな反響を得ることに。その後オリジナルモデルも手掛けるようになり、現在では多くのスニーカーヘッズから支持されている。
今回、〈Nike〉がGeigerを提訴するきっかけになったのは、彼が2年前から発表しているオリジナルモデル GF-01。このシューズは〈Nike〉のAF1を模した形状に、スウッシュの代わりとしてGeigerの頭文字である“g”がデザインされているのが大きな特徴だ。また、素材も高級なタンブルレザーを使用しているなど、さまざまなディテールが変更されている。GF-01は確かにAF1とデザインはそっくりだが、Geigerは当初からこのモデルはAF1へのオマージュであると公言しており、また、実際これまで数多くのブランドが〈Nike〉のシューズと似たデザインのスニーカーを発表してきた。〈Nike〉はGeigerに対し「わが社の製品であるAF1のトレードドレスを侵害したシューズを販売することで、John Geigerは意図的に市場の混乱を引き起こし、NikeやAF1ブランドの評価や知名度を利用しています」と主張。Geigerは〈Nike〉の今回の訴えを不当であるとし、自身の『Instagram』に以下のような声明を発表。「Nikeは過去10年間、私や(スニーカー)コミュニティー内の多くのクリエイターの恩恵を受けてきたと感じています。(今回の提訴については)コミュニティーのみんなが私に話してくれていたので、公にすることはありませんでしたが、今Nikeは無益な主張によって起業家としての私を攻撃しようとしています」
今回の件について、本稿執筆時点ではこれ以上の情報は確認できていないが、今後進展があり次第お伝えしたい。Geigerの声明の全文は以下でご確認を。