Kanye West『DONDA』の第2回リスニングイベントをレポート
熱狂的なファンの乱入などのハプニングも勃発した話題のイベントをチェック
8月5日(現地時間)、アメリカ・アトランタの『メルセデス・ベンツ・スタジアム』で行われたKanye West(カニエ・ウェスト)の最新アルバム『DONDA』の2度目となるリスニングイベント。彼が当日着用した〈Balenciaga(バレンシアガ)〉のスパイク・ジャケットなどに注目が集まりがちだが、本稿では本イベントの内容をレポートする。
前回同様多くの観客で埋め尽くされた会場では、まずスクリーンに独房のような1室内でアルバム制作に取り組むKanyeと彼のチームの映像が映し出され、その後本人がスタジアムに登場するという流れに。センターステージには白いシーツの掛かったシングルベッドや2足の靴などが置かれており、その周囲を黒い服を着用した関係者(?)やセキュリティーが取り囲んでいた。そしてアルバムの曲が流れ始めると、Kanyeはジャケットを脱ぎ捨てて突然腕立て伏せを行うという謎の行動に。イベントが進むと、オレンジ色のTシャツを着た熱心なファンがステージへの乱入を試みたが、セキュリティーに取り押さえられるといったハプニングも(上の映像参照)。また、Kanyeが突然誰かに電話して話し込むという演出も話題となった。後に明らかになったのは、これは演出ではなく、Kanyeがイベント中に本アルバムのミキシングの間違いに気づき、参加プロデューサーの1人 Mike Dean(マイク・ディーン)に修正点について連絡したとのこと。
He was actually calling me from a mix mistake!! Lol https://t.co/TNkP2Jcu4f
— MIKE DEAN! #MWA (@therealmikedean) August 7, 2021
ショーのフィナーレは新曲 “No Child Left Behind”が流れる中、Kanyeがワイヤーで吊るされて宙を舞い、スタジアムの外に消えていくという大掛かりな演出で幕を閉じた。ちなみに、本イベント全体のディレクションは〈Balenciaga〉のDemna Gvasalia(デムナ・ヴァザリア)が手掛けたという。全貌が気になる『DONDA』だが、予告通りでれば8月15日(現地時間)にリリースされるとのこと。また延期になる可能性もあるが、ファンは期待して待っていよう。
Kanye is levitating above Mercedes Benz stadium RIGHT NOW #DONDA pic.twitter.com/3KyM7Scsao
— Def Jam Recordings (@defjam) August 6, 2021