Subway が“ツナがツナじゃない事件”の無実を晴らすために特設サイト Subway Tuna Facts をオープン
“2021年の珍ニュース TOP 10”にランクインするであろう事件も、これにて一件落着

間違いなく“2021年の珍ニュース TOP 10”にランクインするであろう“「Subway」のツナがツナじゃない事件”。ご存知ない方のために端的に説明すると、とある女性2人が「Subway」で販売されているサンドイッチのツナの成分を調べたところ、実際には“ツナを含まないさまざまな混合物”だと判明したことで提訴に発展。当然、「Subway」は“100%天然のツナ”であると反論したため、「The New York Times(ニューヨーク・タイムズ)」の記者もDNA鑑定を専門機関へと依頼。その結果、“加工されすぎて成分を検出できない、もしくは最初からツナを使用していない”という分析データが明らかに。それでも「Subway」は“ツナのタンパク質が検出されなかっただけ”と、正真正銘100%本物のツナであることを公式声明で発表するにまで至った事件である。
この一連の騒動は今年1〜6月にかけて発生し、発端となった女性2人が訴訟を取り下げたこともあって穏便に済んだかと思いきや、「Subway」としては心が晴れなかったようで100%天然のツナを使用していることを証明するためだけの特設サイト『Subway Tuna Facts(Suwayのツナの事実)』をオープン。“SUBWAY® TUNA IS REAL TUNA”のテキストから始まる本サイトでは、ツナができあがるまでの過程がイラスト付きで説明されているほか、過去数カ月間に起こった出来事に関する簡単な質疑応答、業界の専門家による評価、そして「The New York Times」が行ったDNA検査が誤った結論を導き出したことを強調する同社への非難声明などが掲載されている。
そして、本サイトで新たに明らかになったことも。というのも「Subway」のツナは、われわれが思い描くマグロではなく「FDA(アメリカ食品医療品極)」が認定した天然のスキップジャックと呼ばれる魚を使用しているというのだ。全く耳慣れないが、スキップジャックは学術的にはツナに分類され、日本ではカツオに当たる魚(世界のツナ缶の原料の約80%はカツオ)。このため、マグロのツナとしてDNA検査した際にマグロのDNAが検出されず、一方で「Subway」の100%ツナを使用している主張も間違っていないというズレが発生してしまったようだ。
何はともあれ、長きにわたる“「Subway」のツナがツナじゃない事件”はこれにて一件落着と言っていいだろう。読者の皆様、明日から安心して「Subway」のツナサンドをお楽しみください。