2018年から続く Kanye West と Drake のビーフがついに解消か
「2人はもう友達だよ」
2018年に勃発したKanye West(カニエ・ウェスト)とDrake(ドレイク)の2大ラップスターによるビーフが、ついに3年の時を経て解消したかもしれないという情報が入ってきた。
このビーフは、当時5thアルバム『Scorpion』の制作に勤しんでいたDrakeに対し、突如としてKanyeが協力したいと熱烈にアプローチしたことに端を発する。KanyeはDrakeのためにビートを提供すると約束し、Drakeは収録のためにKanyeのスタジオに向かうも、実際はDrakeが音楽的なアイディアを与えるだけで解散することに(この間、DrakeはKanyeに隠し子の相談をしていたという)。すると、Kanyeは提供すると約束していたビートを使用した楽曲 “Lift Yourself”を自分名義でリリースしたうえに、Drakeが『Scorpion』をリリースする直前、Kanye主宰のヒップホップレーベル「G.O.O.D. Music」に所属するラッパー Pusha T(プシャ T)がアルバム『Daytona』を、Kanyeもアルバム『Ye』をリリース。しかも、『Daytona』にはDrakeのゴーストライター疑惑をディスった“Infrared”が収録されており、Drakeは一連の流れからKanyeに裏切られたと感じ、この時点で距離を取ることを決めたそうだ。
その後、Drakeが“Infrared”に対し“Duppy Freestyle”で返すと、Pusha TはすかさずDrakeの隠し子と友人 Noah ‘40’ Shebib(ノア・”40”・シェビブ)の病気について触れた“The Story of Adidon”をリリース。内容がセンシティブだっただけにDrakeは敗北を認めつつ関係修復は金輪際ないと公言し、以降Kanyeが謝罪の旨をツイートし、1人で家に訪問するも無視を決め込むなど、両者の間には深い溝が出来上がっていた(こちらの過去記事を参照)。
そして、Kanyeが10thアルバム『DONDA』を8月6日(現地時間)にリリースすることを受け、Drakeが6thアルバム『Certified Lover Boy』のリリースを同日にぶつける、もしくは直前に変更するという噂が広がり、「Netflix」の重役 Jasmyn Lawsonも「Drakeは(セコいから)アルバムを今週の金曜日にリリースした方がいい」とツイート。すると、世界的なデジタルメディア戦略家として知られるKaren Civil(カレン・シビル)が、「2人はもう友達だよ」と反応したのだ。彼女がKanyeおよびDrakeとどれだけの仲にあるかは分からないが、いつの間にかDrakeはKanyeの『Instagram』をフォローしていたりと、以前よりも良好な関係にあることは確かだろう。
They friends now.. he not. Lol
— KC (@KarenCivil) July 21, 2021
ビーフはヒップホップに欠かせない重要な文化といえども、レジェンド2人には早いところ仲直りしてもらい、過去に存在をほのめかしていたコラボアルバムをリリースしてもらいたいものである。