東京オリンピックの選手用ダンボール製ベッドが “Anti-Sex Bed” ではないことが証明される
耐久性の観点から選手同士のセックスを避けるのが目的だと皮肉られていたが、1人の体操選手が検証映像を公開
開催まで残り3日となった「2020年東京オリンピック」は、メダルに携帯電話などのリサイクル金属が用いられ、表彰台には一般家庭から出たプラスチックごみが再利用されるなど、環境にやさしい大会を目指している。その一環として、出場選手たちが一時的に暮らす選手村のベッドがダンボール製なのはご存知だろうか。
製造元によると200kgまで耐えられるハイスペックなベッドだというが、やはりダンボールはダンボールということで選手を中心に耐久性を不安視する声が噴出。特に夜の面で。というのも、選手村で選手同士が大人の関係に発展することはよくある話で、出場選手の70~75%が大会期間中にセックスの経験があると言われ、本大会でも16万個のコンドームが配布されることが決定している(新型コロナの感染対策のために終了後にお土産としてプレゼント)。
そして、このダンボール製ベッドは1年半以上前から導入が決定していたものの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の濃厚接触(セックス)を回避させるために取り入れたという噂話が拡散。選手村入りしたアメリカ代表の陸上選手 Paul Chelimoが『Twitter』で「選手村に設置してあるベッドは、選手同士のセックスを避けるのが目的だ。このベッドは1人分の体重にしか耐えられず、スポーツ以外のことを避ける状況を作っている」と皮肉るなど、“Anti-Sex Bed(アンチ・セックスベッド)”として槍玉に挙がることに。
Beds to be installed in Tokyo Olympic Village will be made of cardboard, this is aimed at avoiding intimacy among athletes
Beds will be able to withstand the weight of a single person to avoid situations beyond sports.
I see no problem for distance runners,even 4 of us can do😂 pic.twitter.com/J45wlxgtSo— Paul Chelimo🇺🇸🥈🥉 (@Paulchelimo) July 17, 2021
だがこれに対し、アイルランド代表の体操選手 Rhys McClenaghanが「段ボール製だからセックスができないようになっているらしいけど」と話しながらベッドの上で激しくジャンプする検証映像を『Twitter』に投稿し、ベッドが壊れなかったことからフェイクニュースだと断言。これに「2020年東京オリンピック」の公式アカウントが「作り話を明らかにしてくれたことに感謝します。持続可能なベッドは頑丈です」と反応し、事態は無事に終焉を迎えた。
Thanks for debunking the myth.😂You heard it first from @TeamIreland gymnast @McClenaghanRhys – the sustainable cardboard beds are sturdy! #Tokyo2020 https://t.co/lsXbQokGVE
— Olympics (@Olympics) July 19, 2021
いくらダンボール製ベッドが頑丈な作りかつ環境に配慮してるとはいえ、世界のトップアスリートたちが体を休めるベッドとなれば最高級品を導入してもいい気がするが……。大会期間中にベッドの破壊報告がないことを願うばかりである。