UPDATE:レアル・マドリードの主将であり象徴 セルヒオ・ラモスが退団を発表
クラブとの間で契約延長の折り合いがつかず、17シーズン目の挑戦を前に袂を分かつことに(UPDATE:新天地はPSGに決定)
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UPDATE(2021/7/9):アーセナルやマンチェスター・シティも移籍先の候補に挙がっていたSergio Ramosだったが、新天地はパリのPSGに決定した。セビージャとレアル・マドリードに続くキャリア3つ目のクラブで、35歳にして初の国外挑戦。契約期間は2023年6月30日までの2年間で、背番号はレアル・マドリード時代から愛着のある“4”となった。「PSGに加入できてうれしい。人生の大きな変化であり、新たな挑戦であり、決して忘れられない日だ。非常に野心的なプロジェクトに参加し、素晴らしいチームメートたちと共に戦えることを誇りに思う」
なお、今シーズンのPSGは既にリヴァプールからオランダ代表 Georginio Wijnaldum(ジョルジニオ・ワイナルドゥム)とインテルからモッロコ代表 Achraf Hakimi(アクラフ・ハキミ)が加入しているほか、近くACミランのイタリア代表 Gianluigi Donnarumma(ジャンルイジ・ドンナルンマ)も獲得するとされており、悲願の欧州制覇に向けて強力な布陣を形成しつつある。
ORIGINAL(2021/6/17):スペインの名門レアル・マドリードに2005年から在籍し、主将として長年クラブを率いてきた象徴 Sergio Ramos(セルヒオ・ラモス)が退団することが明らかとなった。
現在35歳のRamosは、2005年に19歳でセビージャからレアル・マドリードに移籍すると、在籍16年間で公式戦671試合に出場。これは下部組織出身者以外では最多であり、クラブ全体で見ても4番目という偉大な数字。また、世界屈指のDFながら類稀なる得点感覚の持ち主としても知られ、“純粋なDF”としてクラブ初の100得点を達成した選手でもある(詳しくはこちら)。これらの数字から見て分かる通り、Ramosはクラブにとって欠かすことのできない存在であり、史上初の3連覇を含む4度の欧州制覇などの計22タイトルは、彼なしでは掲げることができなかったと言っても過言ではないだろう。
しかし、この1年は度重なるケガや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で公式戦21試合出場にとどまり、思うようなパフォーマンスを発揮できないままシーズンを終了。そして、6月30日(現地時間)までの契約となっていたRamosが2年以上の契約延長を望む一方で、クラブは1年間の契約延長および10%の給与カットを提示したことで合意の折り合いがつかず、17シーズン目の挑戦を前に袂を分かつことになってしまった。
今後の去就に関しては明らかになっていないが、古巣セビージャへの復帰やパリ・サンジェルマン(PSG)への移籍が噂されている。アツき闘将の就職活動は、進捗があり次第お伝えしたい。