HAROSHI の個展 “I versus I” が NANZUKA UNDERGROUND にて開催
“己との戦い”がテーマ
先日移転リニューアルオープンした東京・原宿の『NANZUKA UNDERGROUND』にて、HAROSHI(ハロシ)の個展 “I versus I”が7月10日(土)から開催される。
スケートデッキの廃材を使用した彫刻作品、インスタレーションで知られるHAROSHIは、2003年から活動を開始。〈HUF(ハフ)〉とのコラボや『The Berrics』の主催するスケートゲーム「BATB(Battle at The Berrics/バトル・アット・ザ・ベリックス)」のトロフィー制作を通じ、現代のストリートカルチャーの深層を体現する数少ないアーティストの1人して、世界的に指示を集める。
2020年に行われた『2G(ツージー)』での“FREE HYDRANT CO”と『3110NZ』での“1:1”に続く今回の新作個展 “I verus I”は、“己との戦い”がテーマ。展示される作品は、使い終わったスケートデッキを刻んで平らに並べ直し、スケーター1人1人の個人史とスケートボードカルチャーの総体を絵画として構成したモザイク平面作品 “Mosh Pit”、スケートボードとそのカルチャーを愛するものへの守り神としての彫像作品 “GUZO”シリーズ、古いプラスティックビニール製のアクションフィギアを修復改造したソフビ作品という、大きく分けて3つのシリーズから構成される。HAROSHIは“I versus I”の展示作品について以下のようにコメント。
Mosh Pitは、役目を終えたスケートボードの傷ついた美しい姿にフォーカスした作品です。スケートボードのグラフィックは、スケーターの繰り出すトリックによって各々の形に傷ついて(ペインティングされて)、その美しさは完成形に向かい、と同時に、終局にも向かっていきます。まるでMosh Pitのようにスケーターのぶつかり合うようなパッションを、その結晶でもあるスケートボードによってそのまま作品に閉じ込めたのです。GUZOはスケーターを支えてきたスケートボード自体の自己犠牲の精神を尊いものとし、それを神格化した神像です。スケートボードの傷ついていく様は、まるで“the passion of the skateboard”といっても良いような、ドラマチックなもので、僕らの代わりに傷ついていくスケートボードを神様として復活させなくてはと思いました。ソフビのシリーズは、子供の頃に僕らの手によって砂場やお風呂場で繰り広げられた激しい死闘の末、傷だらけになり破損したソフビ人形達を、大人になった僕らが今、またコンクリート上で激しい死闘を繰り広げ、深手を負わせたスケートボードによって修復し、傷ついた両者がお互いの足りない部分を補いながら、新たな形に進化していく物語です
また、本展に際して2003年から現在に至るまでの作品を収録した全520ページに及ぶカタログもリリースされる。
HAROSHI “I versus I”
会場:NANZUKA UNDERGROUND
住所:渋谷区神宮前3-30-10
会期:7月10日(土)〜8月8日(日)
時間:11:00〜19:00(月曜日休業)













