UEFA が50年以上続いていたアウェイゴール・ルールを撤廃
延長戦が行われる可能性が高くなり選手への負担が危惧されるが……
「欧州サッカー連盟(UEFA)」はこのほど、56年前の初採用から数々のドラマを生み出してきたアウェイゴール・ルールを撤廃することを正式発表した。
アウェイゴール・ルールとは、欧州No.1クラブを決めるカップ戦「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)」など「UEFA」が主催する大会で採用されてきた規則で、ホーム & アウェイの2試合の合計スコアが並んだ場合にアウェイで奪った得点数が多いチームが勝利となるもの。例を挙げると、2018-19シーズンの「CL」準々決勝でマンチェスター・シティとトッテナム・ホットスパーが戦った際、マンチェスターCはアウェイゲームを0-1で落としたのちにホームゲームを4-3で勝利したことで2戦合計4-4と同点に持ち込んだが、アウェイゴール・ルールで準決勝に勝ち上がれなかったのである。
このように同ルールは幾度となく勝負の行方を左右してきたのだが、近年は公平性に欠けるとの意見が噴出していたことに加え、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって中立地での試合が多くなったことから撤廃が決定。2021-22シーズンより全ての「UEFA」主催の大会で適用されなくなり、今後2試合の合計スコアが並んだ場合はアウェイゴール数に関係なく15分ハーフの延長戦が行われ、それでも決着が付かなければPK戦となる。
だが今回の撤廃によって、“セカンドレグが延長戦に入るとホームチームがホームでより長く試合ができてしまう”という不公平が新たに生じることに。また、以前にも増して延長戦が行われる可能性が高くなったことで選手への負担が危惧されるが果たして……。
















