グラミー賞が多数のルール変更を発表

ノミネート対象となる人物が大幅に広がるほか、アルバムは収録曲の75%以上が新曲であることが条件に

ミュージック
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2020年を代表するヒット作『After Hours』をリリースしたThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)がノミネートすらされなかったことを例に、その選考過程の不透明性から存在意義が疑問視され年々権威が失墜しつつあるグラミー賞。主催する「Recording Academy(レコーディング・アカデミー)」はアーティストたちからの度重なる批判を受け、先月、1989年から設置していたノミネート候補の絞り込みを決定する匿名の投票委員会を廃止し、新たに最優秀グローバルミュージック・パフォーマンス賞と最優秀アーバンミュージック・アルバム賞の2部門の創設などを発表していたが、さらに多数のルール変更を行うことを明らかにした。

最も大きな変更は最優秀アルバム賞に関するもので、これまでノミネート作品に携わっていたプロデューサーやソングライター、エンジニアらは総再生時間の33%以上に参加していた場合にのみノミネートされる資格があったが、2022年以降は参加さえしていればノミネートの資格が与えられるようになるという。これは昨今、多くのアーティストがフィーチャリングを積極的に行っていることが背景にあるようだ。また他の変更点としては、アルバムがノミネートされるには75%以上が5年以内に録音された楽曲であること(これまでは50%かつサウンドトラック部門などは対象外)、最優秀ダンス・レコーディング賞が最優秀ダンス & エレクトロニック・レコーディング賞に名称が変わったこと、「Recording Academy」のメンバーとパブリシストは自身の音源を除くロビー活動が禁止になったことなどが挙げられる。

先述の件を受け、The Weekndは金輪際グラミー賞に作品を提出しないことを明言していたが、今回の変更でいくらか気持ちに変化は生まれるのだろうか。

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