パブロ・ピカソが所有していた貴重な腕時計が落札予想価格の20倍の約2,900万円で落札
数多くの本人着用写真が存在するピカソお気に入りの逸品
20世紀を代表するスペインの巨匠画家 Pablo Picasso(パブロ・ピカソ)が所有していた腕時計が、国際的なオークションハウス『Bonhams(ボナムス)』のオークションで落札予想価格の20倍にあたる219,050ユーロ(約2,900万円)で落札された。
この腕時計はPicassoが1960年にスイスの時計メーカー〈Michael Z. Berger〉に個人的にオーダーしたもので、文字盤のインデックスが通常の数字ではなく、“PABLO PICASSO“のイニシャルに置き換えられているという何ともユニークな逸品。本人はこの時計をいたく気に入っていたようで、着用した姿が多くの写真に残されている。その中でも最も有名な1枚は、イギリス人写真家 Cecil Beaton(セシル・ビートン)が撮影したPicassoがタバコを片手にスタジオに佇んでいる有名なポートレートだ。本時計はその後、Picasso本人から友人のギリシャ人彫刻家 Lela Kanellopoulouに贈られている。
今回のオークションの最後の1点として登場した本時計は、出品されると瞬く間にインターネットや電話での入札が殺到し、最終的に先述の価格で落札された。この結果を受けて、『Bonhams』フランスのディレクター Catherine Yaicheは以下のコメントを発表している。「今回のセールは非常に素晴らしい結果になりました。2021年のフランスでのオークションの幕開けとして、世界で最も有名な芸術家の歴史と関連する希少な品を販売できたことを大変嬉しく思います」
先述の通り既にオークションは終了しているものの、本時計の詳細は『Bonhams』の公式サイトでご確認を。