Pop Smoke を射殺したのは15歳の少年であることが発覚
容疑者グループの1人の証言によって新事実が明らかに
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2020年2月にニューヨーク・ブルックリン出身のラッパー Pop Smoke(ポップ・スモーク)がハリウッドヒルズの自宅で数発の銃撃を受けて死亡した事件について、先日新たな事実が発覚した。
報道によると、Pop Smokeを撃ったのは15歳の少年であることが「LAPD(Los Angeles Police Department:ロサンゼルス市警察)」のCarlos Camacho(カルロス・カマーチョ)の証言によって明らかになった。Carlosによると、この事件に関与している4人の容疑者のうちの1人 Corey Walker(コリー・ウォーカー)との予備審問中にこの事実が判明したそうだ。2020年2月19日午前4時頃(現地時間)、Corey含む4人の容疑者グループはPop Smokeの自宅に潜入し、ダイヤモンドがあしらわれた〈Rolex(ロレックス)〉の腕時計やジュエリーを要求。しかしこの要求を拒否したPop Smokeと対立し、グループ内で最年少の15歳の少年が拳銃で彼を3発を撃った結果、これが致命傷となり倒れたようだ。また事件当日、Pop Smokeの自宅には女性もいたそうで、彼女は容疑者グループの1人に取り押さえられ、シャワールームから彼の叫ぶ声が聞こえたと証言している。
4人の容疑者グループは、先述のCorey Walkerが20歳で唯一成人しており、その他の3人はまだ未成年。先日行われた予備審問でCoreyの弁護人であるChristopher Darden(クリストファー・ダーデン)は、彼の殺人容疑の却下を申立てた。ChristopherいわくCoreyは事件当日、運転手を務めていただけで家の中に入っておらず、若い被告人たちに誰も撃つなと事前に命じていたと主張。しかし副地方検事のHilary Williams(ヒラリー・ウィリアムズ)は、Coreyが事件の数時間前に家を偵察しており、明らかにPop Smokeを狙って犯行を起こしたと猛反発。さらに、彼らの行動は“人命に対する無関心”を示していると述べた。その後、Christopherの申立ては「Corey被告を裁判にかけるのには“十分な理由”がある」として判事によって却下された。なお、Corey Walkerの再審は6月3日(現地時間)に行われる模様。