1990〜2000年代のヒップホップシーンを象徴するイメージの数々を生み出した伝説的写真家 チー・モドゥが死去

享年54歳

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5月22日(現地時間)、1990〜2000年代のヒップホップシーンを彩った数々のイメージを生み出した伝説的フォトグラファー Chi Modu(チー・モドゥ)が死去したことが彼の公式『Instagram』の投稿によって明らかになった。享年54歳。当初、彼の具体的な死因については発表されていなかったものの、後日癌で亡くなったことが報じられている。

ナイジェリアで生まれ、アメリカ・ニュージャージー州で青年期を過ごしたModuは、Rutgers University(ラトガーズ大学)で経済学を専攻する一方で写真に興味を持ち、ニューヨーク州マンハッタンのInternational Center of Photography(国際写真センター)でフォトジャーナリズムとドキュメンタリー写真について学ぶ。彼の写真家としてのキャリアのスタートは、ハーレムを拠点とする新聞『New York Amsterdam News』での撮影だった。

その後、Moduはアメリカのヒップホップ雑誌『The Source』のフォトディレクターとなり、30枚以上のカバーを撮影。彼が同誌で働きはじめた時期は奇しくも1990年代初頭の“ヒップホップ黄金時代”と呼ばれる時期と重なり、“Biggie”ことThe Notorious B.I.G.(ザ・ノトーリアス・B.I.G.)をはじめ、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)、LL Cool J(LL・クール・J)、Ice Cube(アイス・キューブ)、Q-Tip(Qティップ)といったラップスターたちの活躍を記録している。彼は数多くのヒップホップのクラシック・アルバムのジャケット写真も手掛けており、その中でも特に有名なのはMobb Deep(モブ・ディープ)が1995年に発表した2ndアルバム『The Infamous』だろう。また、Moduにとって最も重要な被写体の1人に、2Pac(2パック)ことTupac Shakur(トゥパック・シャクール)の存在がある。1994年の出会いから1996年に2Pacが亡くなるまでの間、Moduは数々の象徴的な写真を撮影しており、2016年にはそれらを網羅した写真集『Tupac Shakur:UNCATEGORIZED』を出版した。

Moduの死の報道後、The Roots(ザ・ルーツ)のQuestlove(クエストラブ)をはじめ、Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)のMethod Man(メソッドマン)、Busta Rhymes(バスタ・ライムス)などが彼に哀悼の言葉を捧げている。

『HYPEBEAST』編集部一同、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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