LVMH のベルナール・アルノーが初めて“世界で最も裕福な人物”となる
「Amazon」CEOのジェフ・ベゾスをおさえて一時的にトップに輝く
〈Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)〉や〈DIOR(ディオール)〉などを傘下に置くファッション業界最大手企業「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」の取締役会長兼最高経営責任者(CEO)のBernard Arnault(ベルナール・アルノー)が、一時的に“世界で最も裕福な人物”になったことが明らかになった。
Arnaultは米経済誌『Forbes(フォーブス)』がリアルタイムで世界のビリオネア(最富裕層)のランキングを更新している“THE WORLD’S REAL-TIME BILLIONAIRES”において、5月24日(現地時間)の早朝に3位から1位に躍り出たことが大きく報じられた。彼がこのランキングで1位となるのは初めてのこと。同サイトによると、Arnaultの資産は24日の時点で1,863億ドル(約20兆2,500億円)となり、「Amazon(アマゾン)」CEOのJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)の1,860億ドル(約20兆2,200億円)を抜いてトップとなった。この躍進は今年4月に公開された「LVMH」の2021年第1四半期の決算において、前年同期比30%増を記録したことが影響しているようだ。
しかし、本稿執筆時点での同ランキングを見ると、Jeff Bezosが1位の座に返り咲き、Arnaultは2位となっている。Arnaultの1位は一時的なものだったが、「LVMH」の時価総額は今年の4月に初めて3,000億ユーロ(約39兆円)を突破し、ヨーロッパで最も企業価値の高い企業となるなど好調が続いている。この業績が続けば、来年3月に発表される『Forbes』の2022年版“世界長者番付”では初の1位を獲得する可能性も高いだろう。