アインシュタイン自身の筆跡で “E=mc2” の方程式が書かれた手紙が約1億3,500万円で落札
20世紀で最も重要な数式の1つが記述された貴重な手紙に入札殺到

5月20日(現地時間)、20世紀を代表する理論物理学者 Albert Einstein(アルベルト・アインシュタイン)が生み出した有名な方程式 “E=mc2”が書かれた直筆の手紙が、アメリカ・ボストンに拠点を置くオークションハウス『RR Auction』のオークションにて124万3,707ドル(約1億3,500万円)で落札されたことが明らかになった。
1907年に発表された“E=mc2”は、Einsteinが『特殊相対性理論』から導き出した“質量とエネルギーの等価性”とその定量関係を表す方程式で、20世紀で最も重要な数式の1つ。今回落札された手紙は、Einsteinからポーランド系アメリカ人物理学者 Ludwik Silberstein(ルドヴィック・シルバースタイン)宛てにドイツ語で書かれたもので、日付は“1946年10月26日”と記されている。Ludwikは当時Einsteinの研究を批判したことで知られており、書面には「あなたの質問には、博学でなくても“E=mc2”の公式を使って答えられます」と記載されていた。Einstein自身の筆跡でこの方程式が書かれた文献は、世界で3つしか現存していないため、今回の手紙は非常に貴重なもの。当初の落札予想価格は40万ドル(約4,360万円)が見込まれていたものの、入札が殺到してそれをはるかに上回る結果となった。