The Weeknd 初の “NFT” アートコレクションが総額2億2,000万円以上で落札
音楽プロデューサー/DJのカルヴィン・ハリスも1作品を約72万円で購入

先日、R&Bシンガー The Weeknd(ザ・ウィークエンド)が話題のブロックチェーン技術の1つである“NFT(Non-Fungible Token)”を使ったアート作品コレクション “The Acephalous collection”を発表。オンラインプラットフォーム『Nifty Gateway』上でオークションを開催したところ、総額200万ドル(約2億2,000万円)以上で落札されたようだ。
“The Acephalous collection”は、2015年以来The Weekndのコンサートのビジュアル面などを担当しているアメリカ・ロサンゼルスを拠点とするデザインチーム「Strangeloop Studios」の協力を得て製作された。NFTアート作品を作ることになった動機についてThe Weekndは、「ファンのために革新を起こし、この古風な音楽業界を変える方法を探していた」とコメントし、“ネオフューチャリズムとディストピアの物語の間の対話への共通の愛、そしてデジタル空間で表現された自然の形を見ること”にインスパイアされたという。
本コレクションは、オープンオークションに出品された3つのオーディオビジュアル作品 “Artifact”シリーズと、サイレントオークション(競りは行なわずに、入札者の中で最高額をつけた人が落札者となるオークション形式)と抽選の両方で提供された4つの静物作品 “Remnant”シリーズ、そしてThe Weekndの未発表曲をフィーチャーした“The Source”の全8作品が用意された。その中でも“The Source”は限定1点ということもあってか、最終的に49万ドル(約5,400万円)で落札されている。ちなみに、世界的音楽プロデューサー/DJのCalvin Harris(カルヴィン・ハリス)は“Remnant”シリーズの中の1点を6,500ドル(約72万円)で購入した模様。なお本オークション終了後、The Weekndは『Instagram』で自身のルーツであるエチオピアの人々に食事を提供するため、今回の収益のうち100万ドル(約1億1,000万円)を「United Nations World Food Programme(国際連合世界食糧計画、WFP)」に寄付することを発表している。