オラファー・エリアソンが美術館内を水で満たす独創的な展覧会 “LIFE” を開催中

ファサードを全て取り除くことで館外との境界を無くし、館内を緑色の水で満たして人工的な池を作り上げる驚きの展示方法

アート
18,178 Hypes

東京都現代美術館での大規模個展も記憶に新しいデンマーク人アーティスト Olafur Eliasson(オラファー・エリアソン)が、スイス・バーゼルにある美術館『Fondation Beyeler(バイエラー財団)』で独創的な展覧会 “LIFE”を開催している。

Olafur Eliassonといえば光をはじめとする自然の事象をモチーフとした作品で知られているが、“LIFE”では美術館のガラスのファサードを全て取り除くことで館外との境界を無くし、館内を緑色の水で満たして人工的な池を作り上げる驚きの展示方法を採用。これはEliassonの「いわば作品の管理を放棄し、人間や非人間の訪問者、植物、微生物、天候、気候など、通常の美術館では拒まれるさまざまな要素を作品自体に委ねているのです。全ての人、全てのものを迎え入れたかったのです」という、来場者に人間と非人間の異なる視点を考えさせることで共存の未来を探る狙いから実現したそう。実際に美術館の『Instagram』には、池の上に架けられた橋を鴨のつがいが歩く動画などが投稿されている。そしてこの緑色の池には、世界的造園家 Günther Vogt(ギュンター・フォクト)の手掛けた睡蓮の花などが浮かんでいるほか、夜になるとEliassonらしいブルーの照明でライトアップされるそうだ。

7月11日(現地時間)まで開催しているとのことだが、日本から現地へと飛ぶのは情勢的に厳しいので、上記のフォトギャラリーおよび下記のプレーヤーから展覧会の様子をチェックしよう。

Read Full Article
 
ニュースレターに登録して、“最新情報”を見逃さないようにしよう。

購読ボタンをクリックすることにより本サイトの利用規約プライバシーポリシーに同意するものとします。