イタリア国内で“低品質のジェラート”を販売すると罰金が科せられる法律が誕生か

「ジェラートはパスタやピザと並び、わが国の美食のシンボルのひとつです」

フード & ドリンク
5,580 Hypes

フィレンツェを発祥地とし、イタリア語で“凍った”という意味を持つ氷菓 ジェラート。イタリアでは夏になるとジェラートスタンドをはじめ街中の至る所で購入することができるが、観光客を中心に低品質で粗悪なジェラートを販売する悪徳業者も少なくない。そこで現在、イタリア議会では“品質基準を満たさないジェラート”に対して最高1万ユーロ(約130万円)の罰金を科す法案が議論されているそうだ。

もし法案が可決されると、牛乳や卵、果物などの天然素材を原料とし、20〜30%の空気を含むジェラートのみが販売可能となり、人工香料や着色料の使用もしくは30%以上の空気を含むジェラートが罰金対象になるという。

支持者の1人である上院議員 Riccardo Nenciniが「ジェラートはパスタやピザと並び、わが国の美食のシンボルのひとつです」とコメントするように、イタリア国内でジェラートがもたらす経済効果は10億ユーロ(1,300億円)以上と言われている。また彼によると、今回の法案は職人の手作りジェラートと彼ら自身を守ることが大きな目的で、一部の工場では80%近い空気を含む“ほぼ空気のジェラート”が大量生産されているそうだ。

世界に誇る食文化を守る意味で、イタリア議会にはぜひとも可決していただきたいところである。ちなみに日本でも祐天寺の『Gelateria Acquolina』をはじめ、おいしいジェラートにありつけるところが増えているので、この夏は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に気を付けつつジェラートを楽しんでみてはいかがだろうか。

Read Full Article
テキスト
この記事を共有する
 
ニュースレターに登録して、“最新情報”を見逃さないようにしよう。

購読ボタンをクリックすることにより本サイトの利用規約プライバシーポリシーに同意するものとします。