アンディ・ウォーホルの未公開写真が “NFT” アートとして出品中
1985年にウォーホルのファクトリーで撮影された貴重な1枚
ここ数カ月で急速にアート業界を中心に拡がりをみせているブロックチェーン技術の1つ “NFT(Non-Fungible Token)”。毎週のようにこの技術を使ったアート作品が発表される中、20世紀を代表するポップアートの巨匠 Andy Warhol(アンディ・ウォーホル)の未公開のポートレイトが1点物のNFT作品としてオンラインマーケットプレイス『Rarible』に出品された。
この写真を撮影したのは、アメリカ・ニューヨークを拠点とするフォトジャーナリストのMark Greenberg(マーク・グリーンバーグ)。彼は28歳のときにニューヨークの「Associated Press(AP通信)」で編集者として働き、その後友人の故 Peter Beard(ピーター・ビアード)と供に世界各地を旅しながら写真を撮るように。MarkはPeterの有名な写真作品 “Night Feeder”の撮影にも大きく貢献し、のちにピューリッツァー賞(Pulitzer Prize)にノミネートされるほどの写真家となった。
今回の作品 “PORTRAIT”は、1985年にMarkが「Associated Press」の仕事でマンハッタンにあったWarholのファクトリーを訪れた際に撮影されたもの。MarkはWarholが自身のイメージをどのように作り上げたのかを知りたいと考え、彼に「自明のことを書いた看板を持っている姿を撮影したい」とお願いしたところ、彼は喜んで承諾してくれたという。そしてWarholが紙にペンで“PORTRAIT”と走り書きし、それを持って自身の作品 “Electric Chair”の前に立った姿を撮影したのがこの写真。何とも言えない表情のWarholを捉えた貴重な1枚となっている。
この作品は現在『Rarible』の公式サイトに出品中。1点のみの販売となるため、購入を考えている方は早めにチェックしておこう。