Aēsop & RÆBURN が5組のアーティストとコラボ、限定デザインを発表
“The Adventurer Roll Up”の理念に共鳴したデザイナーたちのクリエイティブとサステナブルなアプローチを深掘りする
高品質でサステナブルな製品を展開するグローバルスキンケアブランド〈Aēsop(イソップ)〉と環境に配慮したファッションのパイオニア的ブランド〈RÆBURN(レイバーン)〉のコラボレーションによるアイテム “The Adventurer Roll Up(アドベンチャラー ロール アップ)”を、5組のアーティストがカスタマイズしたデザインが発表された。
イギリスを代表するファッションデザイナーのChristopher Raeburn(クリストファー・レイバーン)とのチームアップにより生まれた“The Adventurer Roll Up”は、計3種類のハンドケアアイテムをセットした携帯用ハンドクレンジング・保湿キット。今回の企画では、日本と韓国、香港、中国、イギリスで活躍する5組のデザイナーたちとタッグを組み、彼らがオリジナルの素材で作り上げた“The Adventurer Roll Up”を発表した。各々のバックグラウンドや専門分野がクリエイティブなアイディアとしてプロダクトに反映され、どのアイテムも他と似ることがない個性的なコレクションへと仕上げられている。本稿では、各デザイナーのクリエイティブやサステナブルに対するアプローチについて紹介していく。
2015年に日本の徳島県上板町を拠点として誕生した〈BUAISOU(ブアイソウ)〉は、原料である天然藍の栽培をはじめ、“藍染め”の染料の蒅(すくも)の生産、染色、デザイン、製作までの作業を自社で一貫して行っている工房。〈Aēsop〉とは、2020年の『イソップ ニュウマン横浜店』オープンの際にコラボレーションしている。同ブランドの手がけたポーチは、廃棄予定の余った生地を使用し、オリジナルの藍染めで色付けを施した文字通り和洋折衷なデザインが印象的な、ハンドメイドの良さが伝わる仕上がりに。〈BUAISO〉は制作過程について「最初に端をオーバーロックで縫い、天然の木灰を煮詰めた水で洗い流します。その後、藍染め(全ての原材料は天然由来です)と縫製を行いました。紐は、蒅と呼ばれる染料を作る過程で廃棄される藍の茎を煮詰めたもので着色しました」と説明している。
次に、韓国の済州島を拠点に活動するKwak Meyongju(クワク・メイオンジュ)は、彼女のスタイルである線画を使ったイラストで自然界で起こっていることを物語るナラティブなポーチを完成させた。中国においてサステナブルなブランディングをリードしてきた上海のShen Li(シェン・リー)は、建築家やフォトグラファーのスタジオで使われていないさまざまな物をかき集めて素材として再利用し、インダストリアルな雰囲気のロールアップを作成した。香港でアップサイクリング(創造的再利用)な洋服作りを提唱するデザイナーのToby Crispy(トビー・クリスピー)による限定ポーチは、世の中で不要とされた生地や素材を再利用して、乾燥した樹皮や葉、花などの天然素材をアクセントとして飾り付けしている。特徴的な筆のタッチのイラストが高い評価を取得し、数々の受賞歴を誇るイギリス人アーティスト兼アートディレクターのClym Evernden(クリム・エバンデン)は、宇宙にインスピレーションを得たポーチを作成した。
こうしたオリジナルのポーチを誰もが制作できるよう、パターンはオープンソースとして公開されており、〈Aēsop〉公式サイトおよび〈RÆBURN〉公式サイト上でダウンロードすることが可能だ。“The Adventurer Roll Up”に収納される、“Resurrection Rinse-Free Hand Wash(リンスフリー ハンドウォッシュ)50ml”、“Resurrection Aromatique Hand Balm(レスレクション ハンドバーム)75ml”、“Resurrection Expedient Hand Mist(レスレクション エクスペディエント ハンドミスト)50ml”(※HYPEBEASTでご購入いただく製品は一部製品名仕様が異なります)の3点のハンドケアアイテムにおいても、環境に配慮したPETプラスティックを使用するなど、プロダクトから持ち運び用のポーチ、限定バージョンの展開、そのすべてにおいてサステナブルな意識が反映されたコレクションとなっている。
〈Aesop〉 & 〈RÆBURN〉 の“The Adventurer Roll Up”は、〈Aesop〉の公式オンラインストアにて、限定版の“RÆMADE Roll Up”は『HBX』にて販売中。価格は、前者が6,985円(税込)、後者は93ドル(税抜)となる。この機会に是非ともチェックしてみてほしい。













