日本人アーティスト 山本基が瀬戸内市立美術館にて個展 “さくらしべふる”を開催中
塩を用いて描かれた十数万枚にも及ぶ桜の花びらの文様が広がるインスタレーション作品をチェック





日本人アーティスト 山本基が岡山県の『瀬戸内市立美術館』にて個展 “さくらしべふる”を5月5日(水)まで開催している。
山本基は、若くしてこの世を去った妻や妹との思い出を留めるために、これまで浄化や清めを喚起させる“塩”を用いたインスタレーション作品を展開してきた。本展ではメイン作品として、数週間かけて床一面に塩を用いて描かれた十数万枚にも及ぶ桜の花びらの文様が広がる。花びら一枚一枚には、桜の花が持つ短命がゆえの美しさ、またその後の命のつながりや循環、そして山本の亡き妻と妹を追憶する気持ちが込められているという。またインスタレーション作品に加え、山本が1995年に制作した“生と死”を題材にした二面性を持つ作品も展示されているとのこと。さらに個展最終日には、作品で使用された塩を来館者と共に集めて海へ還すという“海に還るプロジェクト”も実施されるそうだ。詳細について気になる方は、『瀬戸内市立美術館』の公式サイトをチェックしよう。
さくらしべふる
会場:瀬戸内市立美術館
住所:岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4911
会期:2021年3月9日(火)〜5月5日(水)
時間:9:00〜17:00
休館日:毎週月曜日(5月3日を除く)、4月30日(金)
観覧料:一般 500円/65歳以上 400円/中学生以下無料