2020年アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ陣営が犯した歴史的失敗がドキュメンタリーになる
手配ミスで両隣が火葬場とアダルトショップという、パンチの効いたロケーションで行われた記者会見にフォーカス
Joe Biden(ジョー・バイデン)大統領の勝利で終わった2020年アメリカ合衆国大統領選挙。選挙を巡っては大小さまざまなトピックスがあったが、熱戦の最中にDonald Trump(ドナルド・トランプ)陣営がとある記者会見で犯した歴史的失敗がドキュメンタリーとして公開されることが決定した。
その失敗とは、11月7日(現地時間)にBiden氏の当選確実が報道されたことに対し、Trump氏の弁護団が不正を主張するという記者会見での出来事。当初Trump氏は自身の『Twitter』で「フィラデルフィアのFour Seasons(フォーシーズンズ)で大規模な記者会見をやる!」と世界有数の5つ星ホテルでの記者会見を告知していたが、すぐにこのツイートを削除し、「フィラデルフィアのFour Seasons Total Landscaping(フォーシーズンズ・トータルランドスケーピング)で大規模な記者会見をやる!」と再投稿したのだ。
『Four Seasons』は日本にも幾つかホテルが展開されているので知っているが、『Four Seasons Total Landscaping』とは?となった方はご安心を。それもそのはず、『Four Seasons Total Landscaping』とはフィラデルフィアにある家族経営の小さな造園会社で、Trump陣営が『Four Seasons』と勘違いして会場を手配してしまったのだ。直ぐに別の会場を押さえればいいものの、彼らなりのプライドなのか造園会社の車庫前に演壇が設置され記者会見はスタート。しかしこの車庫、両隣が火葬場とアダルトショップというなかなかパンチの効いたロケーションで、晴れて(?)“アメリカ大統領選挙史上最も奇妙な場所での記者会見”が誕生してしまったのである。
この珍事に目を付けたのが、エミー賞などにノミネート経験があるフィルムディレクター Sean Stuart(ショーン・スチュワート)と脚本家 Glen Zipper(グレン・ジッパー)の2人。『Four Seasons Total Documentary』というタイトルのドキュメンタリーで、今月中に全ての撮影が終了し、今年中には公開される予定だという。
単なるTrump陣営の手配ミスを追うだけの内容になる気もするが、情報のアップデートがあり次第お届けしたい。