韓国人アーティストのジェイソン H. リーがニューヨークで個展 “GOT ‘EM!” を開催中
全長約411cmにも及ぶヴァージル・アブローのポートレート作品や、 “人間の所有や支配することへの欲”を表現したAir Jordanなどが展示






韓国人アーティスト Jason H. Lee(ジェイソン H. リー)が、アメリカ・ニューヨークのギャラリー『Crossing Art(クロッシング アート)』で個展 “GOT ‘EM!”を2月25日(現地時間)まで開催している。
20世紀を代表するポップアートの巨匠 Andy Warhol(アンディ・ウォーホル)が大衆文化や大量消費社会を作品の題材にしてきたように、現在の消費社会と自身の生活体験にスポットライトを当て、数々のブランドロゴや著名人をフィーチャーしたアートワークを制作してきたLee。本個展では、栄光と資本主義経済による消費社会をテーマに、コラージュデザインで再構築したミクストメディア作品を展開。特に注目すべきは、全長約411cmにも及ぶブラックのドットシールとペンキで描かれたVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)やTravis Scott(トラヴィス・スコット)、Michael Jordan(マイケル・ジョーダン)のポートレート作品だ。加えて、“社会における人々の著名人や物を称賛する姿勢”と“人間の所有や支配することへの欲”を表現したAir Jordanも披露されている。
Leeは「Andy Warholはキャンベルスープ缶やコカ・コーラをテーマに選びました。当時は伝説的アーティストではなかったものの、人々が日常で目にしてきたものを彼は自分のものとして再構築してきました。多くの人が私になぜAir Jordanを題材にするのか聞いてきます。これはDamien Hirst(ダミアン・ハースト)が、“もしやっていることに楽しさを見出せなければ、やるべきではない。私は仕事を楽しんでいるだけ”と答えのと同じです」と話し、会場の『Crossing Art』は「ブランド品や著名ブランドを題材にすることで、物を所有することへのメリット/デメリットをハイライトしながら、人が本質として備え持つ利己的な考え方や欲を露わにしている」とコメントする今回の個展。詳細について気になる方は英語にはなるが『Crossing Art』の公式サイトをチェックしつつ、ぜひこの機会に彼の『Instagram』を覗いてみてはいかがだろうか。
Crossing Art
559 W 23rd St.
New York, NY 10011