J Dilla の名盤『Welcome 2 Detroit』の20周年記念7インチ12枚組ボックスセットがリリース

“King Of Diggin”ことDJ Muroによるリミックスも収録したファン垂涎のコレクターズアイテムは2月26日(金)発売

ミュージック
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ヒップホップの歴史に残る数多くのクラシックを生み出し、2006年に32歳の若さで亡くなったプロデューサー J Dilla(J・ディラ)。生前にはもちろん、その死後も世界中のアーティストやリスナーからリスペクトを受け続けている彼が2001年に発表した名盤『Welcome 2 Detroit』の発売20周年を記念し、“The 20th Anniversary Edition”として7インチ12枚組ボックスセットというスペシャル仕様でのリリースが決定した。このコレクターズアイテムは、オリジナルアルバムがリリースされた月であり、J Dillaの生まれた月でもあり、また彼が亡くなった月でもある2月に、イギリスの音楽レーベル「BBE」から全世界同時発売となる。

当時Jay Dee(ジェイ・ディー)と名乗っていた彼がJ Dilla名義で発表した初のソロ・アルバムである『Welcome 2 Detroit』は、「BBE」の『Beat Generation』シリーズの第1弾として2001年2月26日にリリースされた。同シリーズは後にPete Rock(ピート・ロック)やJazzy Jeff(ジャジー・ジェフ)らの作品が続き、2000年代のヒップホップの1つの方向性を決定づけたと言われている。

本アルバムは、J Dillaの出身地であるデトロイトをレペゼンすべく、ゲストラッパー陣は全て地元のアーティストで固めており、Frank-N-Dank(フランク・ン・ダンク)やElzhi(エルザイ)、Phat Kat(ファット・キャット)らが参加。彼が幼い頃から聴いて育ったKraftwerk(クラフトワーク)のような電子音からアフリカン、ジャズ・ファンク、ボサノヴァ、ブーム・バップに至るまであらゆる音楽的要素をJ Dilla流に仕上げた名曲の数々が収められた名盤だ。

今回リリースされる『Welcome 2 Detroit – The 20th Anniversary Edition』は全曲デジタル・リマスタリングを施し、加えて本アルバムのセッション中にJ Dillaのプライベート・テープに残された未発表音源やアウト・テイクも追加収録。そして特筆すべきは、日本が誇る“King Of Diggin(キング・オブ・ディギン)”ことDJ Muro(DJ ムロ)による“Think Twice”のリミックスが収められていることだろう。さらに、ブラジルの大御所フュージョンバンド Azymuth(アジムス)による“Rico Suave Bossa Nova”のカヴァーなども収めた全46曲の脅威のボリュームで送るボックスセットだ。付属のブックレット(英語)には、Amp Fiddler(アンプ・フィドラー)やJ.Dillaの実母であるMa Dukes(マ・デュークス)といったアルバム参加アーティストや関係者のインタビューなどが収録され、永久保存版のコレクターズ・エディションとなっている。

『Welcome 2 Detroit – The 20th Anniversary Edition』(7インチ12枚組ボックスセット)は、来たる2021年2月26日(金)に全世界同時リリース。「BBE」オフィシャル・ステッカー特典付きの国内仕様盤は18,000円(税抜)、ステッカーなしの輸入盤はオープン価格となる。また、本アルバムはフィジカル版の発売に先がけて、『Spotify』や『Apple Music』などのストリーミングサービスで配信中。まずは音源をチェックしつつ、発売を待とう。

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