エドヴァルド・ムンクの “叫び”に落書きされた一文の謎が120年越しに解明される

実は5点存在するうちの1作目に落書きされた“狂気的な男にしか描くことができない”という一文

アート
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ノルウェーの画家 Edvard Munch(エドヴァルド・ムンク)が描いた“世界で最も有名な絵画”の1つである“ムンクの叫び”こと“叫び”。実は、全く同じ構図の油彩画やパステル画など5点の“叫び”が存在しているのだが、そのうちの1点で1893年に制作された油彩画(1作目)の左上にある落書きが、約120年以上の時を経てMunch本人によるものだということが判明した。

その落書きとは、1904年に発見された“狂気的な男にしか描くことができない”という鉛筆で書かれたノルウェー語の一文。1900年代初頭に陰鬱な雰囲気を醸し出す“叫び”を見た何者かが衝動的に書き加えたと考えられていたのだが、『ノルウェー国立美術館』が赤外線を駆使して解析したところ、Munchの筆跡とほぼ一致したことから本人による落書きであると結論づけた。落書きの動機については、今でこそ名画と知られる“叫び”だが、Munchが初めて披露した際には激しい批判を受けたことから皮肉的に書き込んだのではないかと考えられている。

この落書きが添えられた“叫び”は、来年開館予定の『ノルウェー新国立美術館』にて展示予定とのことなので、もしノルウェーに訪れる予定がある方はぜひ一度同館に足を運んでみてはいかがだろうか。

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