Bottega Veneta が全SNSアカウントを削除した理由が明らかになる

どうやら公式アカウントの復活はない模様

ファッション
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2018年に17年間ブランドを率いたTomas Maier(トーマス・マイヤー)が退任し、クリエイティブ・ディレクターにPhoebe Philo(フィービー・ファイロ)時代の〈CELINE(セリーヌ)〉で右腕的存在として活躍したDaniel Lee(ダニエル・リー)が就任して以降、シーズン毎にファンを増やしてきた〈Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)〉だったが、突如全SNSアカウントを削除したのが今年初め。『Instagram』では行き場を失った250万近いフォロワーたちが非公式アカウント “@newbottega”に流れ着くなど、いかにも現代らしい動きを見せていたが、ようやくブランドを擁する「Kering(ケリング)」が削除の理由についてコメントを発表した。

「Kering」のCEO Francois Henri Pinault(フランソワ・アンリ・ピノー)いわく、「ブランド自らが情報発信するのではなく、アンバサダーやファンに資料と情報を提供することで、彼らにブランドの魅力を代弁してもらい新たな顧客を獲得することにしました」とのこと。なんでも〈Bottega Veneta〉は、「Kering」傘下にある〈Gucci(グッチ)〉や〈Saint Laurent(サンローラン)〉などとは全く異なる位置付けにあるブランドであり、お互いを補完しあう存在であり続けるためには全てのブランドで同様のマーケティングをする必要はないという。

かなり思い切ったSNS戦略であるが、既に「Kering」傘下の〈Balenciaga(バレンシアガ)〉の『Instagram』では2018年頃から、以前までのように大金を注ぎ込んで作り込んだビジュアルを投稿するのではなく、“素人”が撮影した写真を引用投稿することでリアルクローズ感を演出し新規フォロワーの獲得に成功している。また、近頃はキュレーションアカウントの勃興が著しいことも背景にあるだろう。

先述の“@newbottega”をはじめ、『Instagram』には〈Bottega Veneta〉のファンアカウントが溢れているので、好みを探すつもりで一度検索してみてはいかがだろうか。

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