ヴァージル・アブローが生前手掛けた Mercedes-Benz とのコラボ EV が初公開
「Mercedes-Maybach」の車をベースにサステナビリティとラグジュアリーの融合を試みた実験的な電気自動車
11月28日(現地時間)に41歳の若さで急逝したVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)。彼が生前に「Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)」とコラボレーションで製作していたEV(電気自動車)“Project Maybach”が、アメリカ・フロリダ州マイアミで開催中の「Art Basel Miami Beach 2021」にてお披露目された。
両者は昨年9月、「Mercedes-Benz」のG-Class(Gクラス)をレーシングカー仕様にアップデートしたコラボモデル “Project Geländewagen”を発表。そしてこのモデルを共同で手掛けた同社のチーフデザインオフィサー Gorden WagenerとVirgilが再びタッグを組み、今回のプロジェクトが始動した。
“Project Maybach”は、「Mercedes-Benz」のラグジュアリーライン「Mercedes-Maybach(メルセデス・マイバッハ)」の車をEV仕様にアップデートしたもの。この車は“次世代にインスピレーションを与え、現状に永遠の疑問を投げかけるためにデザインされたコラボレーションによる展示用車電気自動車”と説明されており、VirgilとGordenが数多くの対話を重ねながらデザインプロセスを進行してきたという。ルーフレールが印象的な2シーターのEVは、半透明のフロントフードの下にソーラパネルが設置されており、サステナビリティとラグジュアリーの融合を高次元で試みている。
「Mercedes-Benz」は、“Project Maybach”およびVirgilに対して以下のような言葉をささげている。「Ablohの作品が持つ力は、プロダクトのデザインだけに留まらず、彼の作品が(人々に)探求的な対話を引き起こすという点にあると思います。Project Maybachの展示用車は、Maybachというラグジュアリーのコンテクストの中で、いかにして自然を探求できるかということにインスパイアされています。Mercedes-Benzのデザインチームは、より良い、またよりインクルーシブな未来を想像するために、業界の垣根を超えた対話の力を日々探求するインスピレーションを与えてくれたVirgil Ablohに深く感謝しています」
“Project Maybach”は、12月1日〜2日(現地時間)のみマイアミの『Rubell Museum』にて一般公開中。