新型コロナの影響からアメリカ全土でフライドチキン不足が深刻化
原材料および加工業者の人手不足に加え、空前のチキンサンドブームとホリデーシーズンが追い打ちをかけることに
先日、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響によって日本のコンビニ各社でフライドチキン不足が深刻化しているニュースをお伝えしたが、本場アメリカでも同様の問題が悪化の一途を辿っているようだ。
実はアメリカ人が最も好む肉は鶏肉と言われているのだが、昨年の寒波の影響で雛鳥が十分に育たなかったことによる原材料不足に加え、東南アジアをはじめとする加工業者の人手不足が重なり、今年5月頃から供給が需要に追い付かない状況に。また、同国では2019年頃からフライドチキンチェーン大手「Popeye’s Louisiana Kitchen（ポパイズ・ルイジアナ・キッチン、通称 Popeyes）」の新商品 チキンサンドイッチをきっかけとする空前のチキンサンドブームが巻き起こっており（殺人事件まで発生している）、これに「McDonald’s（マクドナルド）」や「KFC（ケンタッキー フライド チキン）」も参入。さらに追い討ちをかけるように、ホリデーシーズン目前ということで供給が逼迫することになってしまったという。特に「KFC」は、上記の理由から人気のチキンテンダー（骨なしチキン）のテレビコマーシャルを見合わせるだけでなく、店舗での在庫切れを恐れてチキンを使用した一部メニューを公式サイトから取り除く動きもみられているそうだ。
なお、この問題に悩まされているのは飲食業界だけでなく、アメリカの多くの家庭ではフライドチキンを食べれない状況から不機嫌になる子供が続出しているとのこと。
