New Balance が同社の掲げる “MADE IN THE USA” を巡って訴訟を起こされる
消費者に誤解を与えているとして集団訴訟に
1906年にアメリカ・ボストンで矯正靴の製造メーカーとして創業した〈New Balance(ニューバランス)〉。そんな同ブランドが、複数モデルのシュータンに配されたアメリカ国旗のグラフィックと、同社の掲げる“MADE IN THE USA”と“Made in the US for over 75 years”といったスローガンによって、消費者に誤解を与えているとして訴えられている。
マサチューセッツ州の連邦裁判所に提出された集団訴訟の申し立てによれば、〈New Balance〉は同社シューズの30%のパーツが海外から輸入されている or 海外の労働者によって製造されたものであり、“アメリカ製”を謳うには、連邦基準を満たしていないという。米国連邦取引委員会の定める“アメリカ製”は、プロダクトの“全てまたはほぼ全て”を米国で製造することが義務付けられており、“製品の全ての重要な部品と処理は、米国に由来するもの”とされているようだ。現在〈New Balance〉は、“シューズの重要なパーツ”とされるソールを中国企業2社から調達している。原告側は、免責事項を追加するだけでは、消費者に製品の製造元について説明するには不十分とも述べている模様。