故ヴァージル・アブローが支援していたガーナ初のスケートパークが完成
〈Off-White™️〉や〈Daily Paper〉、「Surf Ghana」による共同プロジェクト
去る11月28日(現地時間)に、心臓血管肉腫という心臓にできる稀な癌のため41歳という若さで急逝したVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)。彼が以前から支援していたガーナに初のスケートパークを建設するというプロジェクトが、このたび無事に完成を迎えた。
Virgilは生前、ファッション以外の分野でも複数のプロジェクトを進行していたことは周知の事実。今回ガーナに誕生した『Freedom Skatepark』は、オランダ・アムステルダムに拠点を置くストリートブランド〈Daily Paper(デイリーペーパー)〉が、ガーナのスケート/サーフコレクティブ「Surf Ghana(サーフ ガーナ)」や〈Off-White™️(オフホワイト)〉らを招聘し、約4年ほど前に始動した長期的なプロジェクト。Virgilは本プロジェクトを発足当初から支援しており、今年1月には建設資金を集めるため、限定マーチャンダイズを製作した。
12月15日(現地時間)に行われたオープニングイベントでは、スケートパークの完成を祝うとともに、長い間プロジェクトをサポートしてくれた故Virgilに感謝と哀悼の意を表し、地元のアーティストやDJたちによるパフォーマンスが披露された。今後「Surf Ghana」は、このスケートパークでワークショップや指導プログラム、エキシビジョン、スケート競技会など、さまざまなアートやスポーツのイベントを開催する予定とのこと。彼らはこの場所が地元のスケーターやアーティストの活動の拠点として機能することを目的とし、最終的には将来のオリンピックのスケートボード競技への参加を促進する一助になればという期待を抱いている。
〈Daily Paper〉の共同設立社であるJefferson Oseiは、『Freedom Skatepark』の完成に際し、以下のような声明を発表した。「この取り組みにより、ガーナのスケート文化を次のレベルへと進化させ、地元の人たちに、これまでで最大の練習場となることを期待しながら、その才能を伸ばすプラットフォームを提供したいと考えています。彼らは自分らしさを発揮し、同じ志を持つ仲間たちと一緒にスキルを伸ばし、自分たちの可能性を自由に追求できる場所を手に入れました。だからこの場所を“Freedom Skatepark”と名付けたんです」