Banksy のグラフィティ “Charlie Brown” が約4億5,000万円で落札
偶然通り掛かったビルの壁に放火跡があったことから描かれたアイロニカルな人気作品

このところ新作発表のアナウンスがないものの、過去作は常に市場を賑わしている覆面アーティスト Banksy(バンクシー)。そんな彼が2011年に製作したグラフィティ “Charlie Brown”が出品され、400万ドル(約4億5,000万円)で落札された。
この“Charlie Brown”は、その名の通り大人気コミック/アニメ『PEANUTS(ピーナッツ)』の主人公チャーリー・ブラウンをモチーフとした作品。2011年にBanksyがロサンゼルスに滞在中、偶然通り掛かったビルの壁に放火跡があったことから機転を利かせ、チャーリー・ブラウンがくわえタバコをしながらガソリンを撒き散らし放火しようとしているグラフィティを描いたのである。その後、作品は回収されアートギャラリー『Maddox Gallery』が匿名のアメリカ人に販売していたのだが、久しぶりに市場に登場。Banksyの数ある作品の中でもアイロニーさとポップさを兼ね備えた作品として人気が高く、なおかつ彼(もしくは彼女)のアーティストとしての芯であるグラフィティのため、これだけの値が付いたとのこと。
なおBanksyはここ数年、ホリデーシーズンを前に作品を“ボム”する傾向にあるので、『Instagram』をフォローして新作の発表を待とう。