Kanye West が Sunday Service で故ヴァージル ・アブローへ追悼の意を表明
苦楽を共にした20年来の戦友にゴスペルを捧げる

2004年にデビューアルバム『The College Dropout』をリリースしたKanye West(カニエ・ウェスト)ことYeは、音楽プロデューサーとして頭角を現し始めた2000年代初頭から既にファッション業界への進出を目論み、そのビジュアルやデザイン面でのクリエイティブ・コンサルタントとして同世代かつローカルフレンドだった若かりし頃の故 Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)をコアメンバーに招聘。以降、VirgilはYe初のクロージングライン(となるはずだった)〈Pastelle(パステル)〉の企画をはじめ(詳細はこちら)、Yeに現代芸術家・村上隆を紹介し3rdアルバム『Graduation』のアートワークの製作にこぎつけた一方、自らもYeとJAY-Z(ジェイ・Z)とのコラボアルバム『Watch The Throne』や名盤『Yeezus』のアートワークを監修。また、共に〈FENDI(フェンディ)〉でインターンを経験するなど、Virgilが〈Off-White™️(オフホワイト)〉を立ち上げるまで常にYeの横には彼が居たと言っても過言ではない昵懇の仲だった。2人の関係を象徴するエピソードとしては、Virgilが〈Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)〉のメンズ アーティスティック・ディレクターに就任してから初のコレクションとなった2019年春夏メンズコレクションのショー後、ランウェイ上で2人が熱い抱擁を交わし人目もはばからず涙していた姿が挙げられるだろう。
Real friends, how many of us??@kanyewest x @virgilabloh ❤️ pic.twitter.com/8gbQUVNLQE
— The Plug Magazine (@ThePlugSA) June 21, 2018
そして、Yeは苦楽を共にした戦友 Virgilの訃報を受けた数時間後、断続的に行なっているゴスペルパフォーマンス “Sunday Service(サンデーサービス)”で追悼の意を表明。パフォーマンスの最後に“In loving memory of Virgil Abloh, the creative director of Donda”というシンプルなメッセージが映し出された(このDondaはYeのアルバムではなく、過去にVirgilが所属して居た同名のクリエイティブ・エージェンシーを指す)。
Easy On Me by @Adele Live at #SundayService pic.twitter.com/20J8dk6af0
— Donda’s Place (@dondasplace) November 28, 2021
— Donda’s Place (@dondasplace) November 28, 2021
改めて『HYPEBEAST』編集部一同、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。