Astroworld Festival の警備員2人が Travis Scott や警備会社に対し約1億1,500万円の損害賠償を請求
事前に業務に関するトレーニングが行われなかったことや、トランシーバーが支給されなかったことが被害を拡大させたと指摘
10人の死者と300人以上の負傷者を出してしまったTravis Scott(トラヴィス・スコット)の主宰する音楽フェス「Astroworld Festival(アストロワールド フェスティバル)」(詳細はこちら)。先日、20億ドル(約2,287億円)の損害賠償を求める集団訴訟が提訴されたことをはじめ、連日のように参加した観客による訴訟が起きる中、なんと警備員すらも訴える事態となっている。
訴訟を起こしたのは、当日の警備に当たっていたSamuel Bush(サミュエル・ブッシュ)とJackson Bush(ジャクソン・ブッシュ)。2人は彼らを雇った警備会社「AJ Melino & Associates」、別の警備会社「Contemporary Services」、Travisと彼の音楽レーベル「Cactus Jack Records(カクタス・ジャック・レコード)」、イベント制作会社「ScoreMore(スコアモア)」、プロモーター「Live Nation(ライブ・ネイション)」、会場の『NRG Park(NRG パーク)』ら28人の人物と企業を相手取り、100万ドル(約1億1,500万円)の損害賠償を求めているという。特に警備会社「AJ Melino & Associates」に対し、唯一の指示が“黒い服装で会場に来る”だったこと、事前に警備員として働く資格があるかの確認が無かったこと、業務に関するトレーニングが行われなかったこと、トランシーバーが支給されなかったため混乱時に上司と連絡を取ることが出来なかったことなどが、被害を拡大させたと指摘しているそうだ。
また、「Contemporary Services」に雇われていた警備員 Darius Williams(ダリウス・ウィリアムス)も「私の履歴書には、接客業と小売業の経験しかありませんでしたが雇われました。警備会社は警備員として働く資格の有無を確認せず、労働者の確保を急いだのでしょう」とコメントしている。
As we were arriving to the Astroworld Festival at NRG Park right at 2:00, a stampede burst through the gates. Hundreds of people destroyed the VIP security entrance, bypassing the checkpoint. People were trampled. Some were detained.
(Excuse any language you may hear) pic.twitter.com/d0m2rjqAAk— Mycah Hatfield (@MycahABC13) November 5, 2021