スコッティ・ピッペンが自著の中で“マイケル・ジョーダンがバスケットボールをダメにした”と断定
「レブロン・ジェームズこそ史上最も偉大な選手だと信じている」
自身初の回顧録となる書籍『Scottie Pippen’s Unguarded』を11月9日(現地時間)に出版した元NBAのスター選手 Scottie Pippen(スコッティ・ピッペン)。これまで『HYPEBEAST』でも何度もお伝えしてきたように、彼はこの本の発売前からシカゴ・ブルズ時代の元チームメイトであるMichael Jordan(マイケル・ジョーダン)への批判を繰り返しており、その発言の数々が世間を騒がせている。そしてついに発売された同書の中では、MJだけでなく、現在ロサンゼルス・レイカーズに所属しているLeBron James(レブロン・ジェームズ)にも言及していることが明らかになった。
『Scottie Pippen’s Unguarded』の中で、PippenはMJのことを“恩知らずで利己的な選手”と断定しており、その理由について以下のように記している。「Mikeがバスケットボールをダメにしたと言ってもいいかもしれない。1980年代の遊び場では、子供たちはみんながボールを動かし、チームのためにパス回すようなプレーが主流だった。それが1990年代にはなくなってしまったんだ。彼らがみんな“Michael Jordanのように”なりたがったからだ。実際、Mikeはゲーム中に(他のチームメイトに)パスをしたがらなかったし、リバウンドにも積極的でなく、他の最高の選手を守りたくもなかったと思う。彼はすべて自分のためだけにプレーしていたんだ。だからこそ、私はLeBron Jamesこそ史上最も偉大な選手だと信じている。彼はすべてをこなし、ゲームが目指すべきを真の姿を体現しているからね」
この記述を読むと、PippenはLeBronのことを非常に高く評価しているように思える。しかし、彼はこれまでLeBronに対し、MJや故 Kobe Bryant(コービー・ブライアント)と同じレベルに達していないという見解を主張しているため、そのことを知っているファンは違和感を感じるだろう。実際、この本を読んだ人の中から、Pippenはとにかく世間のMJに対する評価を下げたいがために、過去の自分の発言と矛盾するような内容でも構わずに記載しているのでは、という声もあがっている。
また、PippenやMJとは旧知の仲であり、彼らと同時代にNBAで活躍した元プロバスケットボール選手 Charles Barkley(チャールズ・バークレー)についても、同書の中では否定的な意見が記されているようだ。ちなみに、最近アメリカの人気トーク番組『The Dan Patrick Show』に出演したBarkleyは、ホストのDan PatrickからPippenについてどう思うか聞かれたところ、「Scottieは自分の本を売ろうとしているだけで、後々の人間関係や友人関係(がどうなるか)まで頭にないんだと思うよ!」と若干彼を擁護するようなコメントで対応した。