Nike SB が誇る幻のモデル Dunk Low “Paris” が1,500万円超えで購入される
販売したリセールショップ『Proxyeed』いわく、じゃんけんで価格を決めたとのこと

〈Nike SB(ナイキ SB)〉Dunkシリーズ屈指の名作として名高いDunk Low “Paris”。スニーカーヘッズで存在を知らない者はいないであろうこの1足が、ロンドンのリセールショップ『Proxyeed』にて133,000ドル(約1,530万円)で販売されたことが明らかとなった。
Dunk Low “Paris”について改めて説明すると、2002年にDunkをテーマとした作品展 “White Dunk”がパリで開催された際、200足限定で生産されたモデル。オーバーレイにフランスの画家 Bernard Buffet(ベルナール・ビュフェ)の代表作品である“青い闘牛士”や“アナベル夫人像”が落とし込まれ、1足ごとに微妙に表情が異なるデザイン性の高さから大きな話題を呼び、発売当日には多くのスニーカーヘッズが押し寄せたのだが、なんと諸事情により途中で販売中止に。というのも、当時Buffetは既に亡くなっていたのだが、彼の親族は企画段階から「スニーカーにBuffetの絵画を使用するのはいかがなものか」と悩んでいたそうで、結局、当日になり販売中止を決定。だが急な決定だったこともあり、200足のうちの数十足は販売されてしまったのである。以上のエピソードからDunk Low “Paris”は幻のモデルとして崇められ、2次流通市場では数百万円で取り引きされているのだ。ちなみにTravis Scott(トラヴィス・スコット)やSean Wotherspoon(ショーン・ワザーズプーン)らが所有者として知られ、日本屈指のDunk好きである俳優・佐藤隆太もその1人である。
前置きが長くなったが、『Proxyeed』によると匿名の人物が購入したのだが、オーナー Ryan Thomas Symes(ライアン・トーマス・サイムズ)いわく「販売価格と彼の購入希望価格にかなりの差があったので、じゃんけんで価格を決めることにしました。結果、われわれが勝利したので彼は133,000ドルを支払ってくれたのです」とのこと。そして、彼はDunk Low “Paris”を含む計150,000ドル(約1,730万円)分のスニーカーを購入したそうだ。
じゃんけんで値段を決めてしまう『Proxyeed』と匿名人物に驚きだが、Dunk Low “Paris”は精巧なフェイク品が出回っているので購入を検討している方はご注意を。