2021年の“ロックの殿堂”のセレモニーでオバマ元大統領らが JAY-Z を祝福
「彼は自分たちのような若者が夢を現実のものにする手助けをしてくれたのです」
10月30日(現地時間)、“ロックの殿堂”こと“Rock and Roll Hall of Fame”の2021年度のセレモニー(授賞式)がアメリカ・オハイオ州クリーブランドで開催された。このセレモニーに、今年5月に殿堂入りがアナウンスされたラッパーのJAY-Z(ジェイ・Z)が出席し、Barack Obama(バラク・オバマ)第44代アメリカ合衆国大統領とコメディアンのDave Chappelle(デイヴ・シャペル)が祝福のスピーチを披露した。
Chappelleはまず、JAY-Zを以下のように紹介。「次の男(JAY-Z)をロックの殿堂に招待することができるのは、信じられないほど名誉なことです。しかし、ロックンロール界のみなさんに知ってもらいたいのは、みなさんが彼を讃えたとしても、彼は僕らのものなのです。彼はヒップホップです。いつまでも、永遠に」。そして「私たちは、複雑で感情的な語彙を持っていません。彼はプレッシャーから生まれたダイヤモンドなんです。同じ殿堂入りを果たした2Pac(トゥパック)の言葉を借りると、彼は“コンクリートに咲いたバラ”と言いましたが、私たちにとってそれこそがヒップホップなんです」と付け加えた。
一方、Obama元大統領は「JAY-Zと私は、お互いパートナーの方が全然人気があるという点が共通しているんだ」というジョークを述べてから、人生のさまざまな場面で彼の言葉を頼りにしてきたと語り、以下のような賛辞を送った。「今日、JAY-Zは歴史上最も有名なアーティストの1人であり、アメリカンドリームの体現する存在になりました。彼は自分たちのような若者が夢を現実のものにする手助けをしてくれたのです」
そしてJAY-Zは、同じく今年殿堂入りを果たしたラッパーのLL Cool J(LL・クール・J)をはじめ、「Roc-A-Fella Records(ロッカフェラ・レコード)」の共同創設者であるKareem “Biggs” Burke(カリーム・バーク)やDame Dash(デイム・ダッシュ)から受けた影響を語った。「彼らは大きなロープチェーンやレザーのアイテム、時には赤や黒、緑のメダルを身につけていました。彼らが身に纏っているものは、次の日になるとみんなが真似をするんです。そして、私はこれこそが自分のやりたいことだ、彼らのようになりたいと思いました」。また、彼はリリックを書くためのノートを買ってくれた母親への感謝を述べ、DameやKareemにも以下のような言葉を送った。「Dameに感謝を。私たちは今は意見が合わないことは分かっていますが、あなたの功績を消すことはできません。ありがたく思っているし、感謝しています。そして、Kareemにもに感謝を。彼は私がこれまでに会った中で最も尊敬できる人物のうちの1人です。私たちは、おそらく二度とできないものを創り上げました」
JAY-ZやDave Chappelleのスピーチは以下でご確認を。