ジョージア州アトランタが10月20日を “Lil Nas Xの日” に制定
音楽業界に残した功績とLGBTQ+コミュニティーへのポジティブな影響が評価

2018年にリリースした楽曲 “Old Town Road”で社会的なバズを生み出し、一躍スターの仲間入りを果たしたラッパー Lil Nas X(リル ナズ X)。先月には待望のデビューアルバム『MONTERO』もリリースした彼は、アメリカで最もヒップホップが盛んな街の1つとして知られるジョージア州アトランタ市出身なのだが(*後に移住)、このたび同市が10月20日を“Lil Nas Xの日(Lil Nas X Day)”に制定した。
市議会は、彼の『Spotify』における“最もストリーミングされている男性ラッパー”という記録やグラミー賞受賞などの音楽業界に残した功績と共に、ゲイであることをカミングアウトしたことでLGBTQ+コミュニティーにポジティブな影響を与えたことを讃え、“Lil Nas Xの日”の制定を決めたという。記念式典に出席したLil Nas Xは、「みんな、集まってくれてありがとう。これは信じられないことだ……。俺は泣かないよ。俺がアトランタ出身であることを知らない人も多いと思うけど、俺はれっきとした出身者だ。4年前、妹の家の床で寝ていた俺が、このような場所に立っているなんて想像もできなかった……。やっぱり信じられないよ」と、故郷に錦を飾れたことに感極まった様子を見せていた。
また、今回の決定に際し、市長候補の1人であるAntonio Brownは次のようなコメントを発表している。
「Lil Nas Xは、音楽業界におけるLGBTQ+アーティストの受け入れ方を変え、他の人たちが音楽やアートを通して壁を破り、よりオープンで表現力のある個人的な存在になれるように後押しするなど、LGBTQ+コミュニティーに大きな影響を与えてきました。そして、私はあなたにインスパイアされた1人です。私はアトランタ市長に立候補していて、市の歴史の中で初めてのLGBTQ+の市長を目指しています。あなたは私を鼓舞し、出来ると信じさせてくれます。ありがとう」(Antonio Brown)
Atlanta Councilor, Antonio Brown presented Lil Nas X with an award in recognition of his success. October 20th has now been named “Lil Nas X Day” in Atlanta 🥳
pic.twitter.com/nBQMJ2KWnR— 𝙈𝘼𝙅𝙊𝙍 (@lilnasxmajor) October 21, 2021