エルトン・ジョンが Eminem より Young Thug の方がフリースタイルがうまいと語る
「Young Thugのフリースタイルを見た時は、私の音楽人生の中で最も素晴らしい瞬間の1つだった」

アメリカを代表する音楽業界誌『Billboard(ビルボード)』のWEB版が、10月22日(現地時間)に32thアルバム『The Lockdown Sessions』をリリースするイングランドの大御所シンガー Elton John(エルトン・ジョン)のインタビューを掲載。そこでJohnは、Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)と共に同アルバム収録曲の“Always Love You”に参加しているYoung Thug(ヤング・サグ)のフリースタイル「ただただ圧倒された」と大絶賛し、Eminem(エミネム)よりも優れていると語った。
「Marshall(Eminemの本名)がデトロイトで披露しているのを見たことがあるが、Young Thugのようにスタジオに入ってすぐにやってのける人は見たことがない。ただ、私がいることが彼にプレッシャーを与えてしまっていると感じ、リラックスしてもらいたかったから最終的には退席した。でも、あれは私の音楽人生の中で最も素晴らしい瞬間の1つだったよ。ラップソングがどのようにして作られているか全く理解していなかったので、見ているだけで非常に魅力的だった」(Elton John)
また、2人が共に仕事をするのは今回が初めてではなく、Young Thugは2018年にリリースした楽曲 “High”でJohnの“Rocket Man”をサンプリングしていたのだが、その際にJohnはYoung Thugにとあるアドバイスを送っていたそうだ。
「彼は私に会いたがっていて、『俺に何かアドバイスはある?』と質問してきたんだ。そこで『合唱団や聖歌隊で歌ったことはある?』と聞いたら、『ああ、もちろん。ゴスペルの聖歌隊で歌ったことがあるよ』と答えた。だから『もっと歌うべきだ。ラップだけではなく、もっと歌うんだ。ラップとミュージシャンシップ、そしてメロディーの組み合わせこそが、君をより高いレベルへといざなうはず」とアドバイスした。そして彼は今、その通りのことをしている」(Elton John)
Johnにここまで言わしめたYoung Thugが参加している“Always Love You”を1日でも早く聴いてみたいが、思いがけないところで若干ディスられてしまったEminem。変にビーフへと発展しなければいいが……。