パンクムーブメントに多大なる影響を与えたアスガー・ヨルンと uniform experiment のカプセルコレクションが誕生

1月29日(金)に立ち上がった今季の最注目ピースをチェック

ファッション
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藤原ヒロシと「SOPH.co.,ltd.」の清永浩文という日本のストリートカルチャーシーンにおける重鎮2人が、2008年に実験的でメンズクロージングなプロジェクトとしてスタートした〈uniform experiment(ユニフォームエクスペリメント)〉。1月29日(金)に最新コレクションとなる2021年春夏シーズンのアイテムが立ち上がりを迎えたが、今季の最注目ピースとしてぜひとも手に入れたいAsger Jorn(アスガー・ヨルン)とのカプセルコレクションについてご紹介。

Asger Jornとは、1914年デンマーク生まれの画家/思想家/人類学者。第二次世界大戦後の1948年に西ヨーロッパで結成された前衛芸術グループ「CoBrA(コブラ)」や、1957年のヨーロッパ各国の統一を志向した社会革命的国際組織「Situationist International(シチュアショニスト・インターナショナル)」の創設に関わった1人として知られ、彼の反体制的なスタンスの作品がのちのパンクムーブメントとその周辺カルチャーに大きな刺激を与えたと言われている。現にSex Pistols(セックス・ピストルズ)の仕掛け人であるMalcolm McLaren(マルコム・マクラーレン)はJornに大きな影響を受けており、何を隠そうMcLarenの旧友でパンク好き、そして〈ue〉のディレクターであるHFもその1人なのである。

この下地があって実現した今回の〈ue〉x Asger Jornは、バラエティに富んだ全15型を用意。唯一のアウターとなる〈Alpha Industries(アルファ インダストリーズ)〉とのコラボMA-1は、1950年代当時の雑誌や新聞を切り貼りしたコラージュの上にインクをこぼしたような作品 “Fin de Copenhague”の一部を左脇下の切り替え部分に用い、とろみのあるレーヨン素材のロング & ショートスリーブシャツは同作品を全体に落とし込んだ大胆なデザインに。フーディやカーディガンにはJornが「SI」のメンバーで芸術家のGuy Debord(ギー・ドゥボール)と共に1957年に発表した“MEMOIRES”のタイトルフォントを配しており、Tシャツは五月危機の最中の1968年に発表した“VIVE LA REVOLUTION PASIONE”の中から選び抜いた作品などがプリントされている。

価格はMA-1が42,900円、ロングスリーブシャツが34,100円、ショートスリーブシャツが31,900円、フーディが25,300円、カーディガンが29,700円、ニットが26,400円、Tシャツが11,000円、ハンカチが3,300円(全て税込)。先述の通り、1月29日(金)より『SOPH.shop』と『SOPH.dealer』および〈SOPHNET.〉の公式オンラインストアで販売中。既に公式オンラインストアではソールドアウトとなっているアイテムもチラホラあるので、気になった方は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に気を付けつつ、早いうちに店舗を訪れたほうがよさそうだ。

なお〈SOPHNET.〉の公式サイトには、HFとJornの作品に少なからず影響を受けているというSK8THINGの東京ストリートを代表する2人のOGが、Jornと今回のコレクションについて語る貴重な対談が掲載されているので、ぜひこちらからチェックしておこう。

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