コービー・ブライアント 1周忌追悼企画 - “記憶にも記録にも残る”伝説の8試合

1試合81得点からMJとの最終対決まで、バスケを愛しバスケに愛されたコービーの足跡を振り返る

スポーツ 
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本日1月26日は元NBAロサンゼルス・レイカーズのスーパースター Kobe Bryant(コービー・ブライアント)とその娘 Gianna(ジアナ)の1周忌。2020年1月26日(現地時間)に発生したヘリコプター事故によって、Kobeら乗客9名は帰らぬ人となった。遺族、球団関係者、LeBron James(レブロン・ジェームズ)やMichael Jordan(マイケル・ジョーダン)をはじめとする生前親交の深かった現役/引退選手たち、世界中のバスケファンの傷がこの先も完全に癒えることはないが、Kobeの遺した記憶や記録は我々の中で永久に生き続ける。現役時代に数々の偉業を成し遂げているが、本稿ではその中でもベストパフォーマンスといえる8試合をご紹介(背番号にちなんで)。当時を知る人も知らない人も、Kobe Bryantがいかに偉大な選手であったか改めて振り返ってみよう。

バスケの聖地でお祭り男の本領発揮

日時:2009年2月2日
対戦相手:ニューヨーク・ニックス

Kobeは歴代最多タイとなる4度のNBAオールスターMVPを受賞しており、お祭り男としても知られる。そんなBlack Mambaがバスケの聖地と呼ばれる『マディソン・スクエア・ガーデン』で燃えないわけがない。2009年2月2日のニックス戦でのKobeは絶好調。31本中19本のシュート、20本中20本のフリースローを沈め61得点を奪取した。これにより、ニックスが本拠地『マディソン・スクエア・ガーデン』で相手チームのプレイヤーに許した最多得点記録を更新。それ以前の最多レコードはJordanの持っていた55得点であり、のちにJames Harden(ジェームズ・ハーデン)がKobeの記録に並んでいる。ちなみに敵味方関係なければ、2013-14シーズンに当時ニックスに在籍していたCarmelo Anthony(カーメロ・アンソニー)の記録した62得点が『マディソン・スクエア・ガーデン』での最多得点となる。

1試合で12本の3ポイントを乱れ打ち

日時:2003年1月7日
対戦相手:シアトル・スーパーソニックス

2002-03シーズンは、当時のレイカーズの看板選手 Shaquille O’Neal(シャキール・オニール)の影を脱出し、Kobeが本格的にブレイクしたシーズンといえる。9試合連続40得点以上というMJに並ぶ記録を打ち立て、さらに史上最年少での通算10,000点達成などノリに乗っているシーズンだった。2003年1月7日でのスーパーソニックス戦では、そんなKobeの長距離砲が火を吹いた。ディフェンスの名手 Gary Payton(ゲイリー・ペイトン)相手に、9本連続・トータル12本という3ポイントシュートを沈め、45点を奪取。当時の1試合における3ポイント成功数のNBA記録を樹立。現在の記録保持者はStephen Curry(ステフィン・カリー)で14本成功となる。

神様からバトンを受け継いだ日

日時:2003年3月28日
対戦相手:ワシントン・ウィザーズ

KobeがJordanをアイドル視していたのは広く知られるところだろう。実際にKobeはMJの生写しかのようにそのプレースタイルやメンタリティまでそっくりだった。そんなJordanとKobeの最終対決となった2003年3月28日のウィザーズ戦。この試合はKobeがMJからNBAのバトンを受け継いだ日としてバスケファンに記憶されている。2002-03シーズンは2度目のNBA復帰を果たしたMJの本当のラストダンス。Jordan不在の間にNBAを代表するプレーヤーに成長したKobeは、既に40歳となっていた神様を圧倒。憧れの存在相手に55得点をあげ、チームも108-94で勝利した。ちなみに同シーズン、Kobeは特定のブランドとエンドースメント契約を結んでおらず、〈Nike(ナイキ)〉〈Reebok(リーボック)〉〈Converse(コンバース)〉などさまざまなスニーカーを履いて試合に臨んだが、この日はレイカーズカラーのAir Jordan 8を着用していたのは有名な話である。

第4Qでの24点を含む65得点

日時:2007年3月16日
対戦相手:ポートランド・トレイルブレイザーズ

2006-07シーズンのKobeは当時28歳。バスケ選手としては全盛期に突入した年齢といえる。チーム成績は勝率5割をわずかに上回る程度だったが、自身2度目の得点王を獲得するなど(プレイヤー個人としては)キャリア2番目に素晴らしいシーズンであった。後述する驚異的な前シーズンからはややスロースタート気味のKobeだったが、2007年3月16日のブレイザーズ戦で大爆発。第4Qだけで24得点+延長戦での9得点を含む65点をもぎ取り、116-111でブレイザーズを下した。

伝説の巨人に次ぐ4試合連続での50点超え

日時:2007年3月22日
対戦相手:メンフィス・グリズリーズ

65得点の大爆発からわずか6日後、またしてもKobeによるショータイムが開演した。グリズリーズ相手に60得点をお見舞いし、チームも121-119で勝利。Kobeはこの前後を含めた4試合で50得点以上を記録しており、NBAの長い歴史を見ても、他に4試合以上連続で50得点以上を達成しているのは伝説の巨人と呼ばれるWilt Chamberlain(ウィルト・チェンバレン)ただ1人。

3Qまでの出場で62得点

日時:2005年12月20日
対戦相手:ダラス・マーベリックス

2005-06シーズンのKobeは無双モードに突入していた。同シーズンに記録した1試合平均35.4得点は、Michael Jordanが1986-1987シーズンに記録した平均37.1得点以来となる高成績であり、レイカーズ史上4人目となる得点王の栄冠に輝いた。まさに潜在能力を完全解放した状態のKobeは、2005年12月20日のマブス戦にて圧巻のパフォーマンスを披露。この試合、Kobeは第3Qまで(時間にしてわずか33分)の出場で62得点を叩き出し、レイカーズの大量リードを牽引。そのまま第4Qはベンチでご鑑賞という余裕ぶりを見せた。ちなみにアシストが0というのも(パスをあまりしないという)Kobeらしいエピソードだ。

歴代2位となる1試合81得点を達成

日時:2006年1月22日
対戦相手:トロント・ラプターズ

3Qまでの出場で62得点を記録した後、バスケファンの間では「あのままKobeが試合に出続けたら何点取ったんだろう?」という論争が巻き起こったが、その約1ヶ月後のラプターズ戦で世界はその回答を知ることに。この日のKobe BryantはNBA史上歴代2位となる1試合81得点という快挙を達成。バスケの試合では、40得点を記録することも至難の業と言われるなかで、その倍となる80点はテレビゲーム上でしかお目にかかることのない非現実的な数字。またMichael Jordanの自己最多が69得点ということを考えるとこの記録の凄さがわかるだろう。

ラストダンスでの60得点

日時:2016年4月13日
対戦相手:ユタ・ジャズ

始まりがあれば終わりがある。2016年4月13日のジャズ戦がKobeにとって現役最後の試合となった。2013-14シーズン以降は怪我に悩まされ満足にプレーすることのできなかったKobe。最終シーズンは82試合中66試合に出場するも全盛期の面影はなく、平均得点もわずか17.6得点(通常のプレーヤーからすれば十分素晴らしい成績だが)に止まり、一桁しか得点できない試合も目立った。しかし、この日のKobeは若かりし頃の自分が憑依したかのように、なんとキャリア最多となる50本(うち3ポイントシュートが21本でこちらも自己最多)のシュートを放ち、引退試合で60得点という優秀過ぎる有終の美を飾った。

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