世界最高額のインスタレーションがニューヨークのグランド・セントラル駅内に出現

アメリカ国内における4,500万人もの大学卒業生が直面する過酷な“学生ローン危機”をテーマとした作品

アート
6,810 Hypes

現在、アメリカ・ニューヨークのグランド・セントラル駅内には、“Da Vinci of Debt(借金のダヴィンチ)”と題されたインスタレーションが設置されている。なんとこれが世界で最も高額なアート作品だという。

アメリカ国内における4,500万人もの大学卒業生が直面する過酷な“学生ローン危機”に焦点を当てた本作。アメリカの4年制大学の平均学費は18万ドル(約1,860万円)以上。卒業証明書はいわば高額な学費ローンの証でもある。今回の作品では、天井から渦巻き状に2,600枚にもおよぶ卒業証明書が吊り下げており、その総額は4億7,000万ドル(約486億6,400万円)。これは芸術家 Leonardo da Vinci(レオナルド・ダ・ヴィンチ)の傑作 “Salvator Mundi(世界の救世主の意)”の世界最高落札額4億5,000万ドルを超える。

“Da Vinci of Debt”を制作したビールブランド「Natural Light」のマーケティング部長 Daniel Blake(ダニエル・ブレイク)は「現在、学生ローンはアメリカの社会において最も重要であり、深刻な問題になっています。アート業界で投資される驚愕な額と4年制大学に通うために必要な高額な費用に類似性があると感じたため、アートという手段を用いて今回のプログラムを広めようと思いました」とコメント。また、アメリカ社会における教育の現状にスポットライトを当てつつ、卒業生が自身の学生生活を懐かしむ空間に仕上げていると付け足した。

気になる方は、“AR(Argumented Reality/拡張現実)”機能を採用した『Snapchat』フィルターで本インスタレーションのバーチャルツアーを体験することができるので、英語にはなるが「Natural Light Beer」の公式サイトをチェックしてみよう。

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