アメリカ・ニューオリンズにある Banksy の2作品が落書きされる

大御所グラフィティアーティスト一派の仕業?

アート
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イングランドを拠点とする正体不明の覆面芸術家 Banksy(バンクシー)が、アメリカ・ニューオリンズに10作品以上を“ボム”したのは2008年のこと。これは同地を襲ったハリケーン・カトリーナの三回忌に彼なりの復興支援の意思を示したものであり、いくつかの作品は心無い人々によって黒く塗りつぶされるなど破壊されてしまったが、残る作品は地元住民たちよって保護され観光スポットにもなっていた。しかし、そのうちの2作品 “Umbrella Girl”と“The Gray Ghost”が、昨年末に何者かによって落書きされてしまった。

作品の上には赤いスプレーで“King Robbo”や“Team Robbo”などと書かれているのだが、グラフィティに明るい人ならばすぐにピンとくるだろう。これはBanksyと同じくイングランドを拠点に活動していた大御所グラフィティアーティスト King Robbo(キング・ロボ)のことを指している。というのもこの2人は、2009年から2011年にかけてロンドン・カムデンの壁を舞台にお互いの作品を描き替える“グラフィティ合戦”を起こし、2011年にRobboが不慮の事故から昏睡状態となり亡くなって以降は“Team Robbo”と名乗るグループがBanksyの作品を破壊しており、今回の落書きも一派によるものだと推測されている。

幸いなことに“Umbrella Girl”は地元の有志たちの努力により一部を覗きほぼ完全に修復されたが、“The Gray Ghost”は技術的に困難を極めるとのことで、当面の間は保護カバーで覆い専門家による対応を待つ予定だという。

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