映画監督 スパイク・リーがマイケル・ジャクソンの “They Don’t Care About Us” の最新短編映像を公開
「Michael Jackson の生誕62周年を記念すべく、そして平等を求める闘いを継続するために2020年版を製作した」という
“King of Pop(キング・オブ・ポップ)”こと故 Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)が、1995年にリリースしたアルバム『HIStory: Past, Present and Future, Book I』に収録されたシングル “They Don’t Care About Us”。この度、映画監督で人権活動家のSpike Lee(スパイク・リー)が、Michael Jacksonの生誕62周年を祝うべく同曲の新たな短編映像を制作した。
世界が直面している暴力や人種差別問題を目の当たりにし、不条理や不公平を断固として許さないというMichael Jacksonの姿勢が打ち出された同曲。当時、Spike Leeは2種類の異なるショートフィルムを制作しており、アメリカの刑務所内で撮影された“監獄バージョン”と歌詞のポジティブな側面を再現すべくブラジルのスラム街を舞台に同国のパーカッションチーム Olodum(オロドゥン)を起用した“ブラジルバージョン”。1992年に発生したロサンゼルス暴動、黒人指導者 Martin Luther King(マーティン・ルーサー・キング)牧師や1989年6月に中国で起こった天安門事件などの映像が盛り込まれたそれらのショートフィルムは、現在と過去を振り返りながら警察官による暴力や都市における貧困問題に焦点を当てつつ、音楽で少しでも社会変革をもたらそうとしていたMichael Jacksonのエネルギーと熱気を垣間見ることができる。
今回は、両バージョンの映像を組み込みながら、世界各国で今もなお続いている人種差別や理不尽な暴力に対する抗議運動の様子も盛り込まれている。その中には大阪、ヘルシンキ、パリ、マドリード、アトランタ、ニューヨーク市、テルアビブ、ラファフ、ブルックリン、チュニス、ロンドン、リオ・デ・ジャネイロ、ケープタウン、トロント、ケノーシャ、メルボルン、シカゴなどでの黒人差別に対する抗議デモの光景も。
短編映像の公開に際し、Spike Leeは以下のように声明を発表している。
「偉大なプロテスト・ソングは古くなったり、重要性が失われたりはしません。なぜなら今もなお闘争は続いているのですから。“They Don’t Care About Us”は、私たちが暮らすこの混乱した、感染症の世界的大流行が起こっている世の中へのアンセム(賛歌)です。Michael Jacksonの誕生日を祝うため、そして平等を求める闘いを継続するために、私たちは2020年版“They Don’t Care About Us”のショートフィルムを製作しました。これが私たちが直面している現実で、苦痛です。安全でいてください」
まだ、視聴していない方は、上記よりチェックしよう。