UPDATE:メッシのバルセロナ退団がほぼ確実に
戦友らに対する無慈悲な戦力外通告で不満が爆発(UPDATE:ラ・リーガが声明を発表する異例の事態に)
UPDATE(2020/8/31):ここ数日フットボールシーンを騒がせ続けているメッシのバルセロナ退団報道について、バルセロナが所属するスペインのラ・リーガが異例の声明を公式サイトで発表。今回の退団報道の焦点の1つである7億ユーロ(約880億円)という高額の契約解除金について、「金額が事前に納付されなければ移籍の手続きを実行することはできない」とバルセロナ側の主張を支持することを表明した。2018年にレアル・マドリードを退団したCristiano Ronaldo(クリスティアーノ・ロナウド)に続き、世界トップスターが他国のリーグに流出してしまう事態を何としても避けたいことから声明を発表したと思われるが、メッシとバルセロナの契約は2021年までとなっているため退団はいずれにせよ既定路線だろう。事実上移籍の可能性がほぼ消滅となってしまったいま、メッシとバルセロナは円満に事を運ぶことはできるのだろうか。
ORIGINAL(2020/8/26):下部組織時代から約20年。バルセロナで歴代2位の通算731試合に出場し、歴代最多の634ゴールを奪い、34ものタイトルをクラブにもたらしてきたLionel Messi(リオネル・メッシ)。33歳の“神の子”はバルセロナ一筋のワンクラブマンとして選手生活を終えると思われてきたが、どうやら去るときがきてしまったようだ。
ここ数年、Messiはたびたびクラブ上層部に対し不安を抱く発言をしてきたが、今シーズンは終始不安定だったリーグ戦に加え「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)」の対バイエルン・ミュンヘンでの歴史的敗戦で12年ぶりの無冠が決定。さらに今月監督に就任したばかりのRonald Koeman(ロナルド・クーマン)が、エースストライカー Luis Suárez(ルイス・スアレス)をはじめ、Messiと共に下部組織出身であるSergio Busquets(セルヒオ・ブスケツ)やJordi Alba(ジョルディ・アルバ)といった戦友らに対し、(無慈悲に)戦力外通告を突きつけるなど大鉈を振るう動きを見せたことで一気に不満が爆発。堪忍袋の尾が切れたMessiはクラブに対し退団を要求したという。
Messiはバルセロナと2020-21シーズンまでの契約を残しており、契約解除金として7億ユーロ(約880億円)が設定されているそうだが、両者間では特別な条項として毎シーズン終了時に一方的に契約を終了できる項目があったそう。この有効期限は本来であれば6月中だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を理由にその権利を行使し退団を望んでいるとのこと。
バルセロナ史に残るレジェンドだけに遺恨を残す形での退団だけはなんとしても避けてほしいがはたして……。なお新天地の候補先には、経営に余裕があるマンチェスター・シティやパリ・サンジェルマン(PSG)、地元アルゼンチンのクラブなどがあがっている。
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