Gagosian が2020年秋にアテネでギャラリーをオープン
抽象的なスタイルが特徴のアーティスト、ブライス・マーデンの作品が展示される
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響により、アメリカでは国内にあるミュージアムの3分の1が永久に閉鎖されると囁かれる昨今。そんな流れに逆行するように、世界の複数都市にスペースを構える『Gagosian(ガゴシアン)』が、2020年秋にギリシャ・アテネに新たなギャラリーをオープンすることを発表した。オープンに際し、アーティスト Brice Marden(ブライス・マーデン)の作品が展示されるという。
『Gagosian Gallery』は、2009年にすでにアテネで小規模なギャラリースペースを持っていたものの、今回はより大規模なギャラリーになるようだ。アテネの『Gagosian』のディレクター Christina Papadopoulou(クリスティーナ・パパドプル)は「新古典主義の建物内に位置する同ギャラリーの近くには、アーティストがエキシビションを開催できるよう拡張されたスペースが設けられ、より地元のコレクターやシーンと交わることができるようになっています。ギリシャは現代美術のコレクションが多く生まれた場所であり、活気に満ちた若いコレクターたちがシーンを盛り上げています」と述べている。
抽象的なスタイルが特徴のアーティスト Brice Mardenの展示では、地元産の大理石の色合いや断片から着想を得たという抽象絵画や、書道の要素を取り入れ、棒や手製の道具を用いて連結した曲線を迷路構造で描いた象徴的な作品も拝見することができるという。『Gagosian』のオーナー Larry Gagosian(ラリー・ガゴシアン)は「アテネで新たなギャラリーをオープンするにあたって、アーティストの中でBrice Mardenが最も相応しいと思いました。絵画のインスピレーション源となった大理石は、ヒドラ島で採取されたもので、約50年間Briceのスタジオがあったところでもあります。まさに帰省しているような感覚ですね」と喜びをあらわにしている。
詳細に関しては、『Gagosian Gallery』の公式オンラインサイトを確認しよう。
Gagosian
22 Anapiron Polemou Street
Athens, Greece
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