公民権運動の闘士 ジョン・ルイスが死去

マーティン・ルーサー・キングとも共闘した公民権運動を象徴する人物

エンターテインメント
1,976 Hypes

1960年代にMartin Luther King(マーティン・ルーサー・キング)らと共に人種差別撤廃に尽力した公民権運動を象徴する下院議員 John Lewis(ジョン・ルイス)が、7月17日(現地時間)に死去した。死因は2019年12月に公表していた膵臓癌だといい、80歳だった。

John Lewisは、1940年アラバマ州生まれのジョージア州選出の米国下院議員。黒人差別が激しかった南部で育ち、若かりし頃にMartin Luther Kingに感銘を受け公民権運動に加わり、「I Have a Dream」で知られる1963年のワシントン大行進では学生非暴力調整委員会の代表として演説者を務めた。その後、数十回にわたる逮捕や警官隊との対峙で頭蓋骨を折られるなどしたが、1981年に政界入り。1987年から17期連続で30年以上にわたって民主党の下院議員を務め、党を代表する有力黒人議員として差別撤廃や社会の公正などを訴えてきた。

2011年にはBarack Obama(バラク・オバマ)大統領(当時)から文民としては最高位となる“大統領自由勲章”を授与されていたが、昨年12月にステージ4の膵臓癌であることを公表。「自分は生まれてから、常に何かしらと闘っていた。自由のため、平等のため、基本的人権のため。だが今、これほどまでの戦いに直面したのは初めてだ」とコメントしていた。

死去を受け、Paul McCartney(ポール・マッカートニー)やPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)、Common(コモン)らが追悼の意を表しており、Obama氏も「自分の残した業績がこれほど有意義で素晴らしい形となり、結果として次世代に受け継がれていくのを生きている間に見届けることができる人物はそういない。John Lewisにはそれができた」と追悼文を発表している。

『HYPEBEAST』編集部一同、John Lewisのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

Read Full Article
 
ニュースレターに登録して、“最新情報”を見逃さないようにしよう。

購読ボタンをクリックすることにより本サイトの利用規約プライバシーポリシーに同意するものとします。