Tiktok がインドで使用禁止に

両国軍の衝突が原因となりインド政府が異例の禁止措置を発表

テック&ガジェット
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2020年6月29日(現地時間)、インド政府は動画投稿アプリ『Tiktok(ティックトック)』や『Weibo』『WeChat』などの中国企業が提供する59のアプリの使用を禁止することを発表した。

先日からインドと中国は国境近くの係争地域での衝突が続いており、このことが今回の発表に影響を及ぼしたようだ。2020年5月にインド北部ラダック地方から対立が始まり、6月15日(現地時間)には両国軍が衝突してインド側に20人の死者が出た。両軍は6月22日(現地時間)に事態の沈静化に取り組むことで一致したものの、インド政府は自動車や通信などの分野で中国企業を締め出す制裁措置を検討している模様。

Techcrunch』によると、インドの電子情報技術省は声明の中で「インドの主権や国防、社会的秩序に損害を与える59のアプリを禁じる」と発表。その理由については、これらのアプリが利用者のデータを不正に盗み、インド国外のサーバーに送っているという苦情が多くのユーザーから寄せられたからだという。さらに、こうした行為はインドの国家安全保障と防衛に関わり、緊急措置を必要とする深刻な問題だと説明している。

インドは、人口13億人のうち約50%近くがインターネットを利用している世界第2位の市場で、同国がこれほど多くの他国企業のアプリを一斉に禁止するのは今回が初めてのこと。禁止になった『TikTok』や『Club Factory』『UC Browser』など、その他のアプリのインドにおける2020年5月の月間アクティブユーザー数は計5億人だった。アナリストは、この禁止措置がインドのスマートフォンユーザーのおよそ3分の1に影響を与えるだろうと予想している。そして、今回の動きはインドが最大のマーケットである中国企業に大きな打撃を与えることになる。また、アナリストはこの発表が、禁止の対象となる中国企業に直接的あるいは間接的に働いているインド人の暮らしにも悪影響を与える可能性も指摘している。

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