Hermès の元従業員らが Birkin のフェイク品を製造・販売していたことが発覚

ブランドの価値を害する許しがたい事件

ファッション
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響をものともせず、6月に市場価値が過去最高を記録した〈Hermès(エルメス)〉。ブランドを象徴するイングランド人女優 Jane Birki(ジェーン・バーキン)の名を冠したBirkin(バーキン)は、景気低迷時において“金よりも優れた投資”と言われるほど人気が高いが、そんな需要につけこんだ残念なニュースが届いた。

『The Guardian』などによると〈Hermès〉の元従業員を含む10人が2013〜2014年にBirkinのフェイク品約150点を製造・販売し、200万ユーロ(約2億4,000万円)の利益をあげていたそうだ。しかも10人中7人は当時現役だった従業員や元従業員で、そのうちの1人はレザーを裁断する革職人を長年勤め、退社する際にBirkinのパターン図などの機密書類を持ち出し、また別の者は〈Hermès〉の子会社でワニ革などのエキゾチックレザーの仕入れを担当。他のメンバーも、正規品の製造過程で廃棄されるはずの端材やジッパーなどをくすねフェイク品に流用していたという。

10人はフランスで起訴され、懲役4年と罰金20万ユーロ(約2,400万円)などを求刑されたほか、〈Hermès〉はブランドの価値を著しく害したと100万ユーロ(約1億2,000万円)を超える損害賠償を請求しているが、首謀者の弁護人は「Birkinにオリジナリティーはない」と目に余る主張をしているそうだ。

合わせてNew Balanceと中国のスポーツメーカーとの商標をめぐる長年の争いに決着も読んでみては?

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